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筆者紹介:松本治直さん(まつもと・はるなお)
60歳を過ぎて、初めてアメリカでのドライブ旅行にチャレンジした松本さん。シアトル郊外、マウント・レーニエ、カスケード・ループ、オリンピック半島を巡った5日間の旅行記をジャングルシティにお寄せいただきました。
第2回:2日目
6月17日(火) 曇り 夕方にかけて晴れ
6時半: 無料の朝食バイキング。パンにジュース、コーヒー、スクランブルエッグ、そしてベーコンとソーセージに果物と来れば、油断すればすぐメタボにもなりそう。
7時半: ハーツのシアトル営業所へ。日本で予約した確認書を提示し、いろいろ聞かれるが、よく分からない。ガソリンを空にして返却する(FPO)方が安いと勧められ、違うと思ったが面倒なので OK し、ようやく鍵と書類をもらって、6階の駐車場へ。
8時: 車種はミッドサイズのフォード・フュージョン。ハーツの日本語も使えるナビゲーション 『ネバー・ロスト』(1日当たり8.22ドル)も装備されている。本日の行く先と道程をセットしようとしたが、車内が暗くてうまく操作できない。
9時: 悪戦苦闘したもののナビがセットできず不安だったが、日本でインターネットのマップクエストで調べた資料の記憶をあてに出発。駐車場ビル内の狭くて暗い通路を初めての左ハンドルで6階から1階の出口へ、ノロノロと慎重に運転。
資料によると、出口を出て左折し、北方向へ2本目の道を右折すれば Interstate 5(インターステート・ファイブ)に入り、タコマのインターチェンジまで一直線のはずであった。ところが想定していたのと違う出口から東方向へ出てしまったらしい。シアトル市内の初ドライブで早速混乱状態。10分ほどウロウロして、それでもなんとか I-5 に乗ることができた。
制限速度65マイル(104km)の片側5車線の高速道路を、皆それ以上のスピードで走っている。日本でなら負けるものかという対抗心もあるが、なにせ初めての車と左ハンドルで、道路標識も素早く読みこなせない。この時点ではまだ日本語ナビも未稼働で、緊張の連続である。余裕のないせいか、タコマのインターチェンジが近づいて、出口を十分確認しないまま、134番出口で降りなければならないのに、137番出口で降りてしまった。そのまま7号線に入れば、目的地のマウント・レーニエまで一直線で行けると思い込んでいたが、7号線に入るどころか見知らぬ地名のところをうろつく羽目に。ここでようやくナビに登場してもらうと、高速に乗れという。それで出口を間違ったことに気づく。妻と妹の非難のすごいこと。
再び I-5に乗り、134番出口で降りてようやく7号線に入り、ほっとしてガソリン・メーターを見ると、ほぼカラの状態。あわてて給油をしようとしたが、その方法が分からない。日本でセルフ給油の経験もあるし、アメリカでの給油の仕方も勉強してきたが、それでもガソリンが出てこない。ヘルプのボタンを押して女性従業員に手伝ってもらい、給油完了。この時点で計画より2時間遅れの10時過ぎ。
7号線は快適な道で、妹から時折車が右に寄りすぎていると注意されながらも順調にドライブ。706号線を経て、1時間半ぐらいでマウント・レーニエ・ナショナル・パークの入口であるニスカリ・ゲートに到着。入園料15ドルを払って、昼食を予定していたパラダイス・インを目指す。あいにくの曇りでマウント・レーニエの頂上は拝めなかったが、昨日にエリオット湾から仰ぎ見た雄姿の記憶があるので、まあいいか。
正午: パラダイス・インで昼食。スープとサラダとサンドイッチを一人前ずつ注文し、3人でシェア。味はまずまず。室内も明るく清潔で、ウエイトレスも感じが良かったので満足。
天気が良ければ1時間くらいのトレッキング・コースから氷河が見られるはずだったが、雪が残っているほど気温が低かったのと、到着時間が遅れたので中止。すぐ近くのナラダ滝を見に行く。感動を覚えるほどではなかったが、まずまずの景色。
14時: 当初の計画通りの時間に帰路へ着く。ナビも何とか活用できるようになって少し気持にも余裕ができてきた。706号線の両側は緑の木々に囲まれ、その美しさも楽しめた。往路で鉄や木材を使用したオブジェのようなものが置かれている一角を発見したが、その時点では立ち寄る精神的余裕なし。そこで帰路立ち寄ることにしたがこれが意外に掘り出し物。『
EX-NIHILO Sculpture PARK
』 と呼ばれるもので、広い庭(2〜3エーカーぐらい)に廃材を利用した馬・牛・鹿・象・ライオン・魚などの動物やキリスト受難の像など数々のオブジェが配置されていた。面白い、見事な作品で、十分見学する価値がある。入場は無料。中央の建屋で土産物を売 っている。
16時: 帰路は7号線をタコマまで行かず、途中から161号線→167号線→I-405→I-90を通る道を計画していた。レイク・ワシントンに架かる南側の橋を渡りたかったからである。ところが167号線の途中で間違ってアーバーン市への出口を降りてしまった。元来た道に帰るべく市内をウロウロしてようやくハイウエイに乗ったが、これがどうやら18号線だったようで、結局 I-5からシアトルに戻ることになってしまった。ところがシアトルにもう少しというところで、なんと I-90の東行きの道に入らざるを得なくなった。「アメリカでのドライブでは一番右端の車線を走っていると出口専用車線になることがあるので、右から2番目の車線を走りましょう」という事前のアドバイスがあったのでそれに従っていたのだが、
出口164A では右2車線が分岐し、さらに1番右の車線が "EXIT ONLY" で I-90 東行きに出てしまい、右から2番目の車線がダウンタウン・シアトルの3つの出口のある
I-5 北行きになってしまう(この車線に乗っていれば、また I-5に合流するので、I-5で北へ向かうことができる)。高速で走っていたので、気がついた時には I-90に乗り換える方に乗ってしまっていたというわけ。またもや妻と妹の誹りを受けながら、予定では渡りたかったレイク・ワシントンに架かるマーサ・アイランド・ブリッジを往復することになった。確かに渡りがいがあり、ケガの功名になった。
18時: 予定より1時間遅れでなんとかホテルに帰着。車を預け(1泊20ドル)、バスでパイク・プレース・マーケット近くにある日本食の居酒屋風レストラン 『Wann』 に行くことにした。ホテルで教えてもらった路線ナンバーのバスがなかなか来ないので、適当に乗れば近くを通るだろうと思ったのが間違いで、途中からどんどん遠ざかるではないか。運転手に聞いても少し待てと言うばかりで、間もなく、「ここで降りて〜番のバスに乗れ」と言う。シアトルの街は碁盤の目のようなつくりになっているので、現在地さえ分かれば迷うことはない。停留所で改めてバスをチェックし、目的地へ行くことができた。トランスファー・チケットをもらっておけば、次に乗ったバスは無料だし、時間がかかったことを除けばかえって楽しい経験なのに、妻と妹はまた非難の目である。
19時30分: 日本語の話せるウエイターと日本語のメニューで飲み物と料理を注文。お味も結構で、大変な一日の終わりにほっとしたひと時を過ごせて、お2人のご機嫌も良くなった。本日の走行距離345km(実際はこの2割増し?)。
(2008年9月)
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