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ノーベル賞作家ホゼ・サラマゴの原作を、アカデミー賞ノミネート経験のあるフェルナンド・メイレレスが映画化したこの作品は、人間の善と悪、強さともろさを描いたスリラーです。
ある一人の男性が仕事からの帰り道に突然失明し、車を運転できなくなることからこの物語は始まります。彼と接触した人々が次々と同じように失明し、街中は病気を恐れる人々でパニックに。そして、失明した人たちは、使われなくなり廃墟と化した精神病棟に隔離されることになります。ジュリアン・ムーアが演じる主人公は、感染した医師の夫(マーク・ラファロ)に付き添うため、自分も失明していると偽り、共に隔離病棟へ送られることになります。過酷な状況下で患者たちは次第に疲弊していきますが、主人公は、夫と他の患者たちと共に生き抜くために必死で戦おうとするのですが・・・。
日常社会から隔離された、暗い病棟での人間の描写が物語の大半を占め、日に日に過酷な状況へ追いつめらていく人々の醜い部分、弱さ、もろさが浮き彫りになります。劣悪で悲惨な環境がこんなにも人を変えてしまうのかと恐ろしく感じる場面もありました。独特な配色に、自分の目も見えなくなってしまうのではないかという疑似体験をしたようで、また、絶望し、過酷な状況に立たされた時、どうすれば強い意志を持って自分を保てるのか考えさせられます。主人公のジュリアン・ムーアの迫真の演技はもちろんのこと、日本人俳優の伊勢谷友介と木村佳乃の活躍も見逃せません。公開は10月3日から。(よ)
写真©Miramax Films
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