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ナルニア国物語の映画シリーズでは第2作となる 『Prince Caspian(邦題:カスピアン王子の角笛)』 が今月16日に公開されました!イギリスの文学者C.S.ルイスによる原作は1951年に出版されたもので、聖書がベースになっています。確かに、「アダムの息子」といった言葉が映画でもたびたび出てきますが、子供の頃にこの作品を読んだ時はそんなことには気づきもせず、おもしろい冒険物語として読んでいました。
ピーターたちが20世紀に戻ってしまった後、魔法の国ナルニアはテルマール人のカスピアン1世に征服され、多数のナルニア人が殺されてしまいます。その数百年後、カスピアン10世となるカスピアン王子(ベン・バーンズ)が誕生しますが、その頃のナルニア国には魔法の国の面影はなく、生き残ったナルニア人たちは地下に隠れて暮らすようになっていました。しかし、家庭教師からナルニア国のさまざまな物語を聞かされていたカスピアン王子は、叔父のミラースに命を狙われ窮地に陥った瞬間、「4人の王と女王を呼び戻す角笛」を吹き、助けを求めます。
前作同様、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人が活躍しますが、今回はやはり初登場となったカスピアン王子役のイギリス人俳優、ベン・バーンズに注目。お話ではまだ10代のはずのカスピアン王子を、撮影当時は26歳だったバーンズが演じることが決まった時にはどうなるかと思いましたが、そんな心配は無用でした。中世イギリスのようなテルマール国の鎧に身を固めたスタイルではなかなかりりしく、後半で見せる薄い青色の王子風コスチュームもなかなか。やはりこういうコスチュームは西洋人ならではですよね。でもこの第2章は、魔法よりも、想像上の動物たちと戦争だけが見せ場とも言える章で、魔法と言える魔法は角笛だけ。一騎打ちや戦闘シーンはいかにもリアルなのですが、イラク戦争が5年以上も続いている今だからこそ、戦いとはかけ離れたファンタジーの世界に連れて行ってほしいなという気がしました。とは言え、これは映画が悪いのではなく、もともとそういう章なので仕方ありません。そういったことを考えていると、叔父ミラースに顔をぶたれたドワーフの "And you wonder why we hate you" という台詞のおかげで、テルマールがアメリカとだぶってしまいました。
次に映画化されるシリーズ3作目 『朝びらき丸 東の海へ』 では、ナルニア人を追放した父の7人の友人たちを探して旅に出るカスピアン王子が再び登場します。シリーズ1作目と2作目の監督を務めたアンドリュー・アダムソン氏は、マイケル・アプテッド氏に変更するそう。新しい監督による3作目が今から楽しみです。(た)
写真©Buena Vista Pictures Distribution
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