
コミュニティに根付いた、隠れ家的雰囲気のカフェ
フリーモント
フリーモントの繁華街を少し離れた閑静な住宅地の一角にある Lighthouse Roasters。1990年代前半、スターバックスが大企業に成長しはじめたことで、地元で良質のコーヒーを提供する場所がなくなりつつあると感じたローストマスター兼オーナーのエド・リーブリックスさん(Ed
Leebrick's)が 1994年に開店したインディペンデント系のロースター&カフェだ。
シアトル在住者のみならず、市外在住者やプロのバリスタ達の間でもファンが多いこのカフェは、手前にカウンターとテーブル席、奥にロースターがあるという、これと言った特徴のない店。しかし、どこか温かい雰囲気が感じられるのは不思議だ。
取材当日、エスプレッソを作るマシンの後ろでは、ルースさんが1人で店を切り盛りしていた。彼は同店では勤続10年というベテラン・バリスタ。平日の午後にもかかわらず次から次へとお客が入ってきては、「ハイ、ルース!」「今日の調子はどう?」「いつものドリンクを頼むよ」と、いかにも常連らしき挨拶をする。ルースさんも一瞬も手を止めることなく、てきぱきとドリンクを作りながら、お客それぞれに声をかけ、話をし、冗談を言い、みんなで笑ったりする。その明るく気さくな交流は、見ているこちらまで楽しくなってしまう。バリスタの仕事は、ドリンクを作るだけでなく、コミュニケーションもとても大事なのだということを見せられた思いがした。

ここで仕事を始めたきっかけを教えてください。
このカフェはもともとサンド・ポイント・ウェイにあり、当時僕はその近所に住んでいたので、毎日通っているうちにオーナーと友達になりました。その後、職を探していた頃にフリーモントに開店するから働いてみないかという誘いをうけたのがきっかけです。
では、バリスタという職業に特別に興味があったわけではないんですか?
いいえ、常に興味はありました。僕が生まれ育ったマサチューセッツ州のレストランで勤務していた頃にエスプレッソに出会い、その時から興味を抱いていました。
どんなトレーニングを受けましたか?
経験者が先生となり、密着トレーニングを受けました。しかし、形式ばったものではなく、マニュアルもありません。仕事をしながら学ぶスタイルです。
忙しい時間帯はいつでしょうか?
週末の朝ですね。行列ができる程です。
バリスタの仕事のどこが好きですか?また、大変なことはありますか?
(お客も含めて)ここに関わっている人々が好きです。いろいろなカフェを転々としましたが、ここに10年もいるのは、働くにはとても良い場所だから。それに、やはりコーヒーを作るのが好きです。だからたいていのことは大変とは感じません。
どのような人がバリスタに適していると思われますか?
まずコーヒーに関して言えば、自分が作っているものに精通していること。また、エスプレッソはその日の豆の状態で出方が変わってきますので、常に同じ方法では良いコーヒーが出せないことを認識しなければいけません。その他は、とにかくフレンドリーであることでしょう。
このカフェはロケーションからして隠れ家的な印象を受けますが、他のカフェと比べてどこが魅力だと思いますか?
まず、上質のコーヒーを提供していること。それは基本であり、大切なことです。また、ここに集まってくる人はとてもフレンドリーですから、社交的な場としても良いと思います。ファンシーな場所ではありませんが、とにかくこだわりのある豆を使った質の高いコーヒーを提供することに対する努力が魅力につながっているのでしょう。
どのドリンクを作るのが好きですか?
自分が飲むならアメリカーノが好きですが、作るならエスプレッソ・マキアートです。簡単に作ることができる反面、エスプレッソの抽出時間に配慮しなければ、簡単にだめになります。良質のエスプレッソを使用している当店なら、おいしいエスプレッソ・マキアートを作ることができます。
ライトハウスのカフェはここだけですか?
はい、カフェはここだけです。でも、コーヒー豆のローストと卸売(ワ州内のみ)をしていおり、Cnpya やEssential Bakery
などで、当店のコーヒー豆を使ったドリンクを飲むことができますし、ウェブサイトでは州外からでも豆を購入することができます。"Coffee
of the Month" という会員制サービスでは、毎月選ばれたコーヒー豆を会員宅に郵送することもしています。
ライトハウス以外なら、どこのカフェが好きですか?
僕は自分の休みの日でもライトハウスに来てしまうんですよ。他の店なら、カフェ専門の店ではないですが、ベース&ルー(バラード)が好きですね。自家製でフランス風のペイストリーがとてもおいしいです。コーヒーもおいしいですよ。

仕事の合間を見て取材に応じてくれたルースさん。ドリンク作りからレジ対応に豆の販売まですべて1人でこなす姿は、さすがベテラン・バリスタだ。かと言って、気取った所は一切なく、朗らかで誰とでも気さくに話す様子は、看板バリスタに違いないと思わせる。ローカルのバンドでドラマーとして活動をし、プロの俳優になることも目標にしているというルースさんだが、多方面での活動も、ルースさんの人間的な魅力につながっているのだろう。
豆へのこだわりはもちろんのこと、"地域に根づいている" と感じさせる雰囲気が、他店との違いとして大きい。店内でくつろぐ人や、店を訪れる近所の住民たちを見ていて、環境もカフェの成功にとって重要な要素の1つであることが発見できた。
| Lighthouse
Roasters (フリーモント) |
| 住所 |
400 North 43rd
Street, Seattle, WA 98103 >> Map
(バス路線は Metro's
Trip Planner で) |
| お問合せ |
Phone: (206) 634-3140 |
| 営業時間 |
月〜金 6am-8pm; 土・日 6:30am-8pm |
| 支払い方法 |
Visa、MC、現金
※クレジットカードは合計5ドル以上で使用可 |
| 豆の販売 |
有 |
| Wi-Fi |
無 |
| 公式サイト |
www.lighthouseroasters.com |
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(2004年9月現在)掲載した情報は予告なく変更される場合があります。 |

ルースさん(左)とウォルフガングさん


ドリンクを作るルースさん


一般的なドリンク、ラテ


お客との会話も大事

のんびりとチェスを楽しむカップル

店内に設置されているロースター
山吹色の外壁が目印
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