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マナー Wallingford Charm
 

楽しみながらテーブルマナーを体験
8歳から18歳までの子供を対象にしたマナー教室 『ウォーリングフォード・チャーム』。ミセス・デグルーがウォーリンフォードにある自宅でこの教室を始めたのは、今年で14歳になる一人娘のソフィーちゃんが通い始めたキンダーで子供たちのマナーの悪さに驚いたことがきっかけだ。「エチケット・コンサルタントとして働いてきた私は、娘のソフィーにはきちんとしたマナーを教えてきましたし、彼女もそれを体得してきました。ですから、子供の頃からきっちり教えなくてはならないことはわかっていたものの、実際にクラスをやってみて、需要がとても高いことに驚きました」。

そのソフィーちゃんも、このマナー教室になくてはならない存在だ。テーブル・セッティングは彼女の仕事で、最後までアシスタントとして教室を手伝っている。ソフィーちゃんは昨年、アメリカで J. K. ローリング作の 『Harry Potter』 シリーズを出版している Scholastic 社が全米を対象に行った抽選で4万人の応募者の中から選ばれ、ローリングがロンドンで昨年行ったシリーズ最終巻の出版を記念する朗読会・サイン会 『J.K. Rowling and the Moonlight Signing』 に参加したラッキー・ガール。このイベントにはソフィーちゃんと同じく抽選に当選した1,700人のファンが参加したという。「私たち夫婦もソフィーと一緒にロンドンに行きましたが、あちこちで彼女のマナーの良さを褒めていただきました。きちんとしたマナーを体得していれば、みんなが気持ちよく過ごすことができますし、高く評価されるのです」。

第1週はテーブル・セッティング、第2週はサンキュー・ノートの書き方、第3週は食事をしながらマナーを実践する総仕上げと、挨拶・会話・食事などのマナーを3週間連続で教えるこのプログラムは常に完売するほどの大人気。最後には修了証書までもらうことができるので、達成感もある。マナーの教室と聞くと、厳格な先生に細かいところまで指摘されながらきちんとしたマナーを体得するという、なにやら修行のようなイメージを持つかもしれないが、ミセス・デグルーは「さまざまなマナーがあることを、子供たちがまず "知る" ことが大切。私はそのチャンスを提供しているのです」と言う。間違っても厳しくとがめたりせず、わかりやすく説明し、きちんとしたマナーで行動すれば "Very good!" と満面の笑顔で褒めるのはそのためだ。ここはやはりアメリカ、厳しさ一辺倒ではなく、基本的に "楽しむ" ことが大事。実際に家でやってみて家族に喜ばれることなども貴重な体験となる。「子供たちは、楽しいからこそ体得できる。最初は "親に言われて・・・" といやいやながらやって来た子供でも、楽しめるようにしてあげたいですね」。

取材当日は、食事のマナーの総仕上げをする最終回。親と一緒にやって来た子供たちは、ミセス・デグルーの自宅のドアを開け、暖炉に向かい合うような形でソファが置かれたリビング・ルームに入ってくる。まず、"Good afternoon" と挨拶をし、ミセス・デグルーと握手をするが、その時にきちんとアイコンタクトを取るのが第一の関門。「たいていの子供は大人の目を見て話そうとしません。特に幼い子供は目をそらします。でも、挨拶はまず、目を見るところから始まりますから、私はいつも、"What's the color of your eyes?" と言って、アイコンタクトを取らせます。優れたリーダーは、聞き上手で学び上手ですが、それは相手の目を見ることから始まるのです」。この時点で親は立ち去らなくてはならないが、子供たちはもう慣れたもので、ネクタイやネックレスなど首から下げるものを選んでつけてから、頭の上に厚さ2センチほどの本を乗せ、姿勢をまっすぐにして歩く練習を1分ほど行い、ソファに着席。ここからが第二の関門で、みんなにとって心地よい会話をするというマナーが試される。このマナーはプログラムの最初から最後まで一貫して気をつけなくてはならないもので、「全員が参加できる話題」「誰かの気分を害しない話題」を見つけることが大切だ。それには、映画や本、週末にしたことや好きな食べ物など無難な話題が選ばれるが、「会話に集中しましょう」「はっきり答えましょう」と呼びかけられながら、子供たちは活発に答えていく。全員が再び打ち解けたところで、ダイニング・ルームへ。いよいよ、テーブル・マナーの実践だ。

「さて、椅子にすわる時はどちらからすわりますか?」と尋ねられた子供たちは、全員が「右側から!」と合唱する。"Very good!" というミセス・デグルーの音頭で、全員が着席。テーブルには、グラス、パン皿、メインディッシュの皿、フォーク、ナイフ、スプーン、ナフキンがきれいにセッティングしてあるので、座る時にテーブルクロスを引っ張ったりしないよう気をつけながら静かに着席すると、ナフキンをひざに広げる。そして、脇の下に25セント硬貨を挟み、腕を必要以上に広げないようにするのも練習の1つだ。今日の献立はパンとミートボール・スパゲティという炭水化物にたんぱく質中心だが、子供たちはうれしそう。ドリンクを注いでくれるのは、このプログラムを卒業し、今日はサーブする練習をしているというティーネイジャーの男の子。"Would you like some drink?" と聞き、右側からグラスにアップルサイダーを注いでくれる。「品(grace)が大事ですよ。あわてないでね」というミセス・デグルーの言葉を聞きながら、子供たちは真剣にマナーを実践していく。

主な注意点:
・パンをバスケットから取るときは、パンをくるんでいる布を使ってパンを取る(素手でさわらない)
・食器の音を立てない
・スパゲティをすすらない
・気に入った食器があればホストに聞く(食器を裏返してメーカーをチェックしない)
・バターはナイフで自分の取り分を切り、パン皿に取る
・パンは食べやすい大きさにちぎってからバターをつける(1枚全部にバターをべったりと塗らない)
・手を伸ばして何かを取る時は、"Pardon my reach" と言う
・何かを取ってもらう時は、"Please pass me 〜" と言う
・塩コショウの入れ物を別々に置かない
・自分のことだけを話さず、周りの人に興味を示す
・口に食べ物を入れたまま話さない
・嫌いな食べ物をすすめられた場合、"no thank you" と言っても良い
・おならやゲップをしてしまったら、"pardon me" と言い、目立たないようにする
・ケチャップやマスタードは容器に入ったままテーブルに出さず、きちんとお皿に入れて出す
・出されたものに口をつける前に塩をかけない(まず口をつけてから塩をかけること)
・年齢や体重を聞かない

ミセス・デグルーは食事中に子供たちの会話を発展させるよう努めながら、"What position are you?" と、子供たちに聞き、姿勢を正すように注意する。「"C position" は猫背、"L position" が正しいのよ」という説明で、それまで猫背だった子供が照れ笑いをしながら背筋を伸ばすのがかわいらしい。

このプログラムを運営しながらも、家庭を中心にした主婦であることに誇りを持っているというミセス・デグルー。家族の食事はすべて手作りで、家の中の掃除も欠かさず、庭の手入れも怠らない。「私にとって家族が最優先。ですから、このプログラムは家族との生活の中で時間を調整して、夏休み以外は月に3回程度開催しています」というミセス・デグルーは、自分の経験からも、マナーはすべての基本であり、習い事やスポーツなどをさせる前に、必ず子供に教えておくべきものだと語る。「今の親たちは子供をあちこちに連れて行き、5種類も6種類も習い事をさせるので、子供たちはとても忙しい毎日を送らされています。みんながそうしているから、自分だけそうしないのはおかしいといった気持ちで追い立てられている子供もいるかもしれません。私自身は、娘が望めば習い事は3種類までさせますが、子供は子供らしく時間を過ごすことが必要だと思っています。それに、そんなに忙しくしていてもマナーがなくては、評価も下がってしまうでしょう。マナーというのは、自分を尊重し、他人を尊重することでもあるからです。子供たちは、親に言われて聞かないことでも、第三者に言われると聞くことがあります。私のような第三者にきちんと教えてもらう方が、子供も素直に受け入れられるようですね。そして、テーブル・セッティングを親に教えてあげる子供も出てきます。そうして親子で学びあうことは、親子関係にもプラスの影響を与えます。そして、周りからも高く評価されるようになります。そういったチャンスを生み出す種まきをしている、私はそういう立場にあると思っています」。

取材で出会った8人の女の子たちは無事に3つ目のクラスを終え、修了証書を手にした。友達にマナーを教える集まりを自宅で開催したいという女の子もいれば、教室を手伝うためにまた来たいという女の子もいて、みんなが笑顔だった。ミセス・デグルーの "種まき" は実を結びつつあるようだ。

Wallingford Charm

Phone: (206) 354-9933
Email: wallingfordcharm@msn.com

【公式サイト】
www.wallingfordcharm.com

【受講料】
$160.00/人 (2時間半)
※各クラスは12人まで
※6人以上のグループの場合は$140.00/人
※個人の自宅で開催されているため、住所は掲載しておりません。お問い合わせの際に、住所をご確認ください。

Wallingford Charm

Wallingford Charm

 
 

バレエ: Ballet Bellevue
バレエ団付属のスクールで
音感・リズム感・柔軟性を身に着ける

合気道: Aikido Eastside
力による勝ち負けを否定し、
技によって相手を制す

演劇: Bellevue Youth Theatre
表現力や創造力、
コミュニケーション力を養う

書道: 明石 USA 書道教室
書道を通して、礼儀作法を学び、
集中力・忍耐力を養う

漢字: 石井方式国語教育研究会教室
幼児期からの漢字教育を通じて豊かな
言語能力を養い、子どもの知能を高める

マナー: Wallingford Charm
楽しみながらテーブルマナーを体験

 
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