「日本人として、伝統的な日本料理を伝え、広めていく」ため、"Kaiseki" 料理人として独立した俵裕和さん。シアトルの歴史深いパイク・プレース・マーケットのキッチンで、毎月ランチ & ディナー・イベント 『The Beauty of Kaiseki』 を開催しています。秋らしさいっぱいの10月のお料理をいただいてきました。
先附:うにとひよこ豆豆腐のわさびあんかけ
ワシントン州で生産量の多いひよこ豆(Garbanzo beans)を使った自家製豆腐。ローカル産のウニとの相性が抜群。
八寸:吹き寄せ盛り
柿見立て寿司、鴨九条焼、柿白和え、キングサーモン幽庵焼き、いくらの醤油漬
見た目がとても華やかで、紅葉した木々に彩られた山間を思い起こさせてくれます。
焼物:キンキの煮付け、焼き茄子射込み
アラスカ方面でとれたキンキに焼き茄子が射込んであります。味が染みた焼き茄子が、口の中でとろけました。
食事:松茸ご飯
秋と言えば松茸。ワシントン州は松茸をはじめとするさまざまなキノコの宝庫ですが、今年は雨が少なく暑かったため、収穫高が少ないそう。ご飯はお代わり自由とのことで、この貴重な食材の独特の香りと食感をたっぷり味わいました。次回は汁物と香の物もあれば嬉しい。
デザート:かぼちゃプリン、紫芋のきんとん、干し柿バター
〆はかわいらしいデザート。かぼちゃの香り、色、なめらかな舌触りを堪能しました。紫芋のちょっとボソボソした食感が、バターを巻いた干し柿のこってりした食感とちょうど良いバランスに。奈良県産のほうじ茶も美味。
オープンキッチンを前にしたカウンターにずらりと並んだ12人を前に、料理をしながら質問に答え、スモールトークもこなす俵さん。自然の恵みをテーマにした11月のコース料理は11月22日(日)開催です。詳細は公式サイトでご覧ください。
WA’s Kitchen
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