アメリカでのスキンケア「乾燥肌の大人ニキビ急増中！（1）思春期ニキビとはあらゆる面で違うんです」

最近、ニキビで悩む大人の女性が増えてきました。大人のニキビは、思春期ニキビとは違い、原因が皮脂分泌の乱れや毛穴の出口の角化異常の他にさまざまな要因があり、跡が残りやすいので、予防が肝心です。今回は、そんな大人ニキビの特徴・原因・治療方法についてお話ししたいと思います。

基本的に、ニキビは毛穴を塞ぐように角質がたまり、本来出て行くべき皮脂が毛穴につまることで、ニキビ菌（アクネ菌）が過剰に繁殖、そして炎症することでできてしまいます。

思春期ニキビは「皮脂が多いからニキビができる」というのが一般的ですが、20代を過ぎてからできる大人ニキビは、オイリー肌の人だけでなく、乾燥肌の人にも見られます。

【症状】
思春期ニキビ	顔中に散らばってできるタイプや、細かい白ニキビがあり、中には膿を含むものもあります。皮脂量の多い、顔の中心やTゾーン、髪の生え際に多くできます。
大人ニキビ	特にあごまわりにできやすく、膿を持つ大きなニキビがポツポツと散在して、特に生理前になると悪化する傾向があります。思春期ニキビとは違い、大人ニキビは皮脂の代謝が低下することで起こります。加齢とともに皮脂量は減っていきますが、脂質を代謝する能力も落ちるため、皮脂がたまりやすくなってニキビができるのです。口のまわりやフェイスラインにできやすく、治りにくく跡が残りやすいのも特徴です。

【原因】
思春期ニキビ	家系的にオイリー肌、赤ら顔、ニキビ体質であるなど、遺伝的要素が多いと言われています。例えば脂っこい食べ物、甘いものの取りすぎ、夜更かしなど、食生活や生活の乱れで悪化することもあります。
大人ニキビ	ストレスや不規則な生活が大きな原因と言われています。でも実際はとても複雑で、医学的にもよくわかっていない部分も多いと言われています。

【治療法】
思春期ニキビ	硫黄の塗り薬や抗生物質などの外用剤が有効と言われています。甘い物の食べ過ぎなどの食生活の乱れ、乳液やファンデーションなどの化粧品の油分にも十分注意しましょう。まずは、しっかり洗顔してお肌を清潔に保ち、油分を極力抑えたお手入れをすることが大切です。
大人ニキビ	塗り薬だけで完治しないことが多く、内服薬が必要になることが多々あります。外的なものよりも、内的要因が強いのが大人ニキビの特徴なので、生活改善や心の安定で体内バランスを整えるように心がけることがニキビ完治の近道です。思春期ニキビに効果的なイオウを配合したニキビ用の塗り薬は肌を乾燥させるので、大人ニキビには不向きなことが多いので注意しましょう。

いかがでしたか？

最終回では、ニキビの原因と対策をさらに細かくご紹介します。

掲載：2016年11月　更新：2022年10月　情報提供：ワシントン州公認エステティシャン坂上美豊