連日メディアで取り上げられないことがないほど盛り上がっている8月21日の皆既日食、みなさんは準備できましたか?
これから皆既日食を見られる場所を探すのはちょっと大変かもしれませんが、シアトルでもさまざまな場所でイベントが予定されているようです。ということで、これからでも間に合うシアトルでの楽しみ方をまとめてみました。この一生に一度あるかないかのイベントをお見逃しなく!
シアトルの日食はどんな感じ?
「8月21日はみんなで日食を見よう!」でお話しした通り、シアトルではおおよそ90%ほどの部分日食になります。すでにさまざまなところでより詳細な予報が出ていますが、シアトル市では10時20分に91.9%、タコマ市は10時20分に93.2%、州都オリンピア市では10時19分に94.1%まで太陽が月に隠れます。
どのくらい暗くなるかは、このサイト 『Eclipse Megamovie Project』 でチェックしてみましょう。当日どんな様子で日食が進むのか、シミュレーションしてくれます。シンプルなビジュアルを使ったシミュレーションですが、何時から日食が始まるか、日食が進むにしたがってどのくらい空が暗くなるか見ることができます。
シアトル地域のパブリック・ビューイング
この盛り上がりを受けて、シアトル地域でもさまざまな場所でパブリック・ビューイングが予定されているようです。パブリック・ビューイングとは、集まって一緒に見ること。場所によってはその前後に日食に関するワークショップ・講座などを開くところもあるようなので、ただ見るだけではなく、よりいっそう楽しめること間違いなしです。
科学館 パシフィック・サイエンス・センター
8月21日午前8時30分からイベントが予定されています。詳細は公式サイトで確認しましょう。
航空博物館 ミュージアム・オブ・フライト
8月21日午前9時30分からイベントが予定されています。先着1,000名までは無料で日食用のサングラスが配布される特典付き。また、どうしても皆既日食を見たい!という人のためにミュージアム内のシアターで皆既日食のライブストリーミングが予定されているようです。詳細はこちら。
シアトル図書館 シアトル・ライブラリ
シアトルならびに近郊の図書館でも皆既日食のライブストリーミング、ならびに部分日食のパブリック・ビューイングが予定されているようです。また、来週いっぱい日食にまつわるレクチャーやイベントが予定されている図書館もあるようです。詳細はシアトル図書館の公式サイトを確認してみてください。
日食を楽しく見るために
日食を見るときは必ず日食メガネ(eclipse glasses)を用意すること。部分日食で90%隠れてしまうとはいえ、太陽の光を直接見れば失明の危険があります。
この盛り上がりなので巷にいろいろな製品が出回っていますが、必ず ISO 認証を取得済みの製品を使うようにしましょう。米国天文学会の公式サイトに認証取得済みメーカーのリストがありますので、ここから選べばまず安心です。安いからといって出所のわからない製品は購入しないように。高くても10ドルぐらいなので、必ずきちんとした製品を手に入れてください。
写真を撮りたい!という人はちょっとボリュームがありますがぜひこちらのサイトをチェック。先人の知恵と知識が網羅されています。一眼レフ/ミラーレスカメラと望遠レンズ、それに三脚とカメラ用の日食フィルターがあれば撮影できます。といってもいつもの写真撮影とはちょっと違ってフルオートで撮影とはいきませんので、できれば来週事前練習をしておいてください。
「この機会を逃したら次は生きている間にあるかどうか!」なので、準備は怠りなく!
参考サイト・資料
・2017年版 星空の楽しみ方 (1) 8月21日はみんなで日食を見よう!
・NASA 日食特別サイト
・おすすめ日食モバイルアプリ
・Eclipse Megamovie Project
掲載:2017年8月13日 更新:2017年8月14日 文:保坂隆太