山火事の煙でワシントン州の大気汚染が非常に悪化している状態が続いていることから、シアトル市は9月11日（金）から閉鎖している公園、ボートランプ、アスレチックフィールド、公共のゴルフコース、公共のビーチを9月14日（月）も引き続き閉鎖すると発表しました。
なお、公園の閉鎖中も公衆トイレは使用できるとのことです。
ワシントン州保健局は、煙によって、COVID-19のような呼吸器感染症にかかりやすくなると、公式ブログで説明しています。
「山火事の煙の中で呼吸をすると、眼、鼻、のどの刺激などの比較的軽度の症状だけでなく、喘鳴、せき、息切れなどのより危険な症状も生じます。今年、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）が特に懸念されるのは、山火事の煙もCOVID-19も呼吸器系と免疫系に影響を与え、咳、喘鳴、息切れなど同じ症状をともなうためです。COVID-19に感染している場合、煙を吸い込むと症状が悪化することがあります。また、煙によって呼吸器が影響を受け、COVID-19を含む呼吸器感染症にかかりやすくなります」
また、マスクについても注意する必要があります。同局によると、フェイスカバーは新型コロナウイルス感染症（COVID-19）には効果がありますが、布製のマスクは山火事の煙にはあまり効果がないとのこと。
- N95、または N100のマスクは煙から微粒子を除去できるが、有害ガス（一酸化炭素）を除去することはできない。
- 布（湿っていても乾いていても）、紙製のマスク、ティッシュは、山火事の煙をフィルターできない。
- N95マスクは適切に着用すれば効果があるが、供給が限られており、COVID-19の感染に対応している間は、医療従事者と第一対応者のために確保しておく必要がある。
山火事の状況や煙の被害については、次のウェブサイトなどで最新情報を確認できます。避難命令は消防署や郡など、健康状態への影響については各郡の公衆衛生局も発信しています。
・AirNow.gov
・Washington Smoke Information
・Puget Sound Clean Air Agency
・Department of Ecology: Washington’s Air Monitoring Network
山火事の煙などで大気の質が悪化するなどのニュースでよく見聞きする AQI（エーキューアイ）とは、Air Quality Index の頭文字を取ったもので、大気の質を表す指数のことです。
値は0から500まであり、数字が大きくなればなるほど大気の質が悪いことを意味しますが、6段階に分かれており、151以上は誰にとっても有害となります。
各段階には特定の色も決められています。この色を使うことで、その地域の空気の質が不健康なレベルに達しているかどうかを簡単に判断できます。
詳しくは「山火事とアメリカの大気質指数（AQI）」を参照してください。
