ワシントン州の海域に生息するオルカ(シャチ)のグループ、サザンレジデント(Southern Resident)に属する Tahlequah(J35)が今月上旬に出産した赤ちゃん(J57)は雄(オス)であることが、The Center for Whale Research の発表でわかりました。
母親の Tahlequah(J35)は、2018年に出産直後に死亡した赤ちゃんオルカの遺骸を少なくとも17日間、1000マイル以上にわたり運び続けたことで世界的なニュースになったオルカです。
Update: J57 is a boy. This feisty calf was seen last evening near Pt. Roberts, WA. He was photographed rolling, spyhopping, and swimming alongside J35, who was actively foraging for food. Photo by Sara Hysong-Shimazu/Maya's Legacy and the PWWA.https://t.co/wU9ZOnFtPb pic.twitter.com/lcgHB8Whhj
— Whale Research (@CWROrcas) September 23, 2020
1976年からオルカの調査を行っている The Center for Whale Research は、ワシントン州のポイント・ロバーツで遭遇した J57の写真を撮影して公開。J57は、活発に餌を探していた母オルカの横で、回転したり、スパイホッピングしたり、泳いだりしていたとのことです。
この赤ちゃんオルカ(J57)は9月4日に誕生したと記録されています。
同センターによると、サザンレジデントはここ数年、栄養に関連したストレスを抱えており、妊娠の多くが失敗に終わり、赤ちゃんオルカの死亡率は約40%となっています。
この新しい赤ちゃんをJ57とすると、サザンレジデント・オルカの頭数は73頭となりますが、7月1日現在の公式頭数は推定72頭となります。