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西川美和監督作品『すばらしき世界』、シアトル国際映画祭で女性監督作品観客賞を受賞

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4月8日から11日間にわたり開催され、18日に閉幕したシアトル国際映画祭が、ゴールデン・スペースニードル賞(観客賞)などの受賞作品を発表。最優秀作品賞は『There Is No Evil(邦題: 悪は存在せず)』に決定しました。

イランの死刑制度を軸にした、イラン出身のモハマド・ラスロフ監督の作品で、昨年の第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金熊賞を受賞しています。

最優秀ドキュメンタリー賞には、ACLU 弁護士ジェフリー・ロビンソンの演説を軸にアメリカの人種差別問題に迫る『Who We Are: A Chronicle of Racism in America』、最優秀短編賞にはサンフランシスコで長年にわたり路上ごみを素材にコスチュームや彫刻作品を作るミゲル・ゲティエレスさんの生き方を通して地域社会との向き合い方を考えさせる『My Neighbor, Miguel』が選ばれました。

また、アジアン・クロスロード部門に唯一の日本映画として出品された西川美和監督作品『すばらしき世界』が、一般投票で最も多くの票を獲得した女性監督の作品に贈られる女性監督作品観客賞を受賞しました。

人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯の三上(役所広司)は、今度こそ裏社会ではなく一般人として生きていこうとしますが、さまざまな問題が立ちふさがります。そこに、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が番組のネタにしようと近寄ってきますが、思いもよらない展開に・・・。同作はシカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞(役所広司)も受賞しています。

シアトル国際映画祭は通常、25日間にわたり開催され、米国最大の観客動員数を誇る映画祭。今年はオンラインで開催され、世界初公開作品5本・北米初公開作品13本・米国初公開作品5本を含む、69カ国から出品された長編93本、短編映画126本が上映されました。



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