ワシントン州では夏は雨が各段に少なくなりますが、最近では平年より気温が高い日が増え、干ばつの被害が発生し、山火事の起きやすい期間が長期化する傾向が見られます。
ピュージェット・サウンド・クリーンエア・エージェンシーやワシントン州保健局は、大気中に山火事の煙が観測された場合、屋外での活動を最低限にし、窓やドアを閉め、可能な限り屋内に留まり、空気清浄機を利用するなどの対策を推奨しています。
大気の質と山火事の状況の確認
山火事の煙は大気の質に影響を及ぼし、健康被害を引き起こします。大気の質は随時公開されているので、自分でチェックできます。
- Washington Smoke Information
- AirNow.gov
- Puget Sound Clean Air Agency
- Department of Ecology: Washington’s Air Monitoring Network
日常生活でできる対策
ピュージェット・サウンド・クリーンエア・エージェンシーやワシントン州保健局は、大気中に山火事の煙が観測された場合、屋外での活動を最低限にすること、窓やドアを閉めておくこと、可能な限り屋内に留まること、空気清浄機を準備しておくことなどを推奨しています。
室内の空気をきれいにする空気清浄機(air purifier)は、さまざまな種類が販売されています。
ワシントン州保健局は、自宅の中で空気を清浄する部屋(clean room:クリーン・ルーム)を決め、その大きさに合ったポータブルの HEPA 空気清浄機を推奨しており、1時間に5~6回空気を入れ替える装置を提案しています。HEPA とは、high efficiency particulate air のこと(EPA:環境保護庁)。
空気清浄機を自作する方法
空気清浄機を非常に低価格で自作する方法も紹介されています。
「これらのフィルターファンは、山火事や木を燃やすことで出る煙によく見られる微粒子をろ過することができます。この微粒子による影響は、呼吸困難、喘息発作、肺や心臓の病気など、すぐに反応が出る被害や長期的な健康被害につながります。また、子供や高齢者、免疫系が弱い人にとって特に危険です」
この微粒子とは、山火事の煙に含まれる微小な粒子状物質PM2.5のことで、呼吸器系、心血管系、その他の健康問題の原因となり、寿命を縮めることもあることから、吸い込まないよう対策を講じることが大切です。
エアフィルタを自作する場合は、こちらの動画などを参考にしてください。
必要なもの:
- 20″ x 20″ box fan
- 20″ x 20″ x 1″ MERV 13 or FPR 10 filter
- Power drill※
- 3/4″ screws※
- 2″ corner brackets※
power drill(電動ドリル)がない場合は、ネジやブラケットの代わりに、テープやバンジーコードで代用できます。