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シアトル市長予備選 ブルース・ハレル氏とロレーナ・ゴンザレス氏が11月の本選へ

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8月3日に投票が締め切られ、開票・集計が続けられていたシアトル市長選の予備選挙で、前シアトル市議会議長のブルース・ハレル氏、現議長のロレーナ・ゴンザレス氏が、11月2日の本選に進むことが確定しました。

得票率35%でリードしているブルース・ハレル氏(62)は、シアトル出身のアフリカ系・日系アメリカ人。母親は日系アメリカ人で、第2次世界大戦中に米国政府による政策で日系人強制収容所に送られた経験があります。ハレル氏はセントラル・ディストリクトで育ち、ワシントン大学を卒業した後、弁護士として企業や非営利団体の弁護を行い、2007年にシアトル市議会に初当選。公式サイトによると、2016年からシアトル市議会の議長を務めた後、2019年に市議会を引退し、弁護士として低所得者用住宅の拡大、スモールビジネス・地域団体のメンターとして活動を続け、2020年にはシアトル市のスモールビジネス復興タスクフォースのリーダーに選出されています。

得票率31%で2位のロレーナ・ゴンザレス氏(44)は、ワシントン州東部のヤキマ・バレーの農場にメキシコから働きに来た両親のもとに生まれ、シアトル大学のロースクールを成績優秀者として卒業し、公民権弁護士となって活動してきた人物。公式サイトによると、労働者、賃金窃盗や雇用差別被害、警察の不正行為や性的虐待の被害者の権利を守るために活動してきた実績があり、2015年にラテン系としては初めてシアトル市議会に選出され、2020年1月から議長を務めています。

シアトル・タイムズは「有権者は、地域社会に深く根ざし、社会正義のためにビジネスにも友好的なアプローチをとるブルース・ハレル前議会議長と、元公民権弁護士で先進的な税制を提唱し、労働者から強い支持を得ているロレーナ・ゴンザレス現議会議長のどちらかを選ぶことになる」と解説しています。

キング郡選挙管理局によると、8月3日時点の有権者登録数は49万3453人で、投票率は42.13%。65歳以上の投票率は65%と、18歳以上の有権者では最大でした。

予備選で最多の得票率を獲得した候補は11月2日の本選を経て、2022年1月に市長に就任する予定。

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