日本と日系アメリカ人の文化や歴史、芸能などを紹介する桜祭(Seattle Cherry Blossom & Japanese Cultural Festival)が、4月8日から3日間にわたり、オンラインと対面のイベントを組み合わせたハイブリッド型で開催されます。
![桜祭り](https://www.junglecity.com/wp-content/uploads/2022/03/sakura-matsuri-3.jpg)
©David Conger
1976年に三木武夫首相が米国建国200周年を祝福するためシアトルに千本の桜を贈ったことがきっかけとなり、同年5月8日にシアトル南部のスワードパークで開催されたのがはじまり。1978年からは現在の会場であるシアトル・センターで開催され、世界各地からやって来た移民コミュニティの祭『フェスタル』 では最も長い歴史を誇ります。
2020年は新型コロナウイルスのパンデミックで開催が実現せず、2021年はオンラインのみで開催されたことから、今回のシアトル・センターでの開催は実に2年ぶり。
今年の桜祭りの中心となるのは、伝統芸能工芸の紹介と、『郷土展』と『匠魂』をテーマにした展示。芸術家や職人に限らず、企業創始者や経営者にもいる名工達人を育んだ郷土、そこから産まれた物作りの成果を、芸術から食品、料理、工業製品、医療、ソフトウェア、サービス業など、『足袋のこはぜ』から宇宙ロケットまで、あらゆるジャンルの名工達人ニッポンが紹介されます。また、ワシントン州と姉妹提携をしている兵庫県の Hyogo Business and Cultural Center による日本酒のテイスティング、屋外での武道の実演、書道の展示、イケバナや茶道の実演、映画上映、歴史パネル、琴や太鼓の演奏などの舞台芸術、ギフトショップでの物品販売などがラインアップしています。
「桜の花は、春と生命の再生を連想させます」と、実行委員会のタヅエ・ササキさん。
「2年間にわたる孤立を乗り越え、私たちのコミュニティだけでなく、すべての人にこの祭りを通じ、この再生を一緒に楽しんでいただきたいと思います」
![桜祭り](https://www.junglecity.com/wp-content/uploads/2022/03/sakura-matsuri-5.jpg)
©David Conger
兵庫県産業文化センターによる日本酒のテイスティング、武道の実演、書道の展示、茶道の実演、映画上映、歴史パネルの展示、琴や太鼓の演奏などの舞台芸術なども楽しめます。詳しいプログラムは公式サイトで確認できます。
シアトル・センターの会場では、桜祭りのフードコートに、日本食レストラン『Teinei』の弁当や、寿司とスイーツの日本食カフェ『Modern』の稲荷寿司などが初登場します。また、和菓子専門店『Tokara』による和菓子や、『Setsuko Pastry』 の餅やクッキーも販売されます。
また、オンラインでは、NHK 提供の映像などの配信も予定されています。
シアトル・センターのプレスリリースによると、シアトルのブルース・ハレル市長は、「桜祭りは、ここシアトルで日本文化を祝うための3日間です」と述べています。
「シアトル市と日系コミュニティが強く結びつき、"One Seattle" として団結する特別な機会です。私自身、日本の血を引いていることが誇らしく、このような素晴らしいプログラムを通じて、このコミュニティを祝福できることを光栄に思います」
【会場】 シアトル・センター内 フィッシャー・パビリオン&アーモリー
【開催日時】4月8日(金)~4月10日(日)11am-4pm
【参加費】 無料
【シアトル・センター公式サイト】www.seattlecenter.com
【イベント公式サイト】 cherryblossomfest.org
【プログラム詳細】 cherryblossomfest.org
【その他】 屋内ではマスク着用が必要です