第2次世界大戦中の日本人・日系アメリカ人強制収容を実行させた大統領令9066号の発令から、2023年で81年。この歴史について知り、米国が同じ過ちを二度と繰り替えさないよう求める催しが、シアトルを含む全米各地で行われます。
日本によるハワイの真珠湾攻撃から約2ヵ月後の1942年2月19日、フランクリン・D・ルーズベルト大統領は大統領令9066号(Executive Order 9066)に署名し、国家の安全保障にとって「脅威」とみなされるすべての人物の強制退去を可能にしました。
これにより、当時ワシントン州・オレゴン州・カリフォルニア州・アリゾナ州に住んでいた約12万人の日本人と日系アメリカ人が、カリフォルニア州、アイダホ州、ユタ州、アーカンソー州、ワイオミング州、アリゾナ州、コロラド州の自然環境の厳しい内陸部10カ所に作られた収容所に強制収容されました。そのうち約3分の1は日本から移住した日本人(一世)、約3分の2はアメリカ生まれのアメリカ人(二世)でした。
シアトルのウィング・ルーク博物館、タコマのワシントン州歴史博物館では、強制収容に関連した展示を公開中。2月17日にはシアトル・カレッジ、2月19日には Minidoka Pilgrimage Planning Committee などが催しを予定しています。