アマゾン(本社:シアトル)は、キャッシャーのいないコンビニエンスストア 『Amazon Go』 の8店舗を、4月1日付で閉鎖すると発表しました。
閉鎖が決定した8店舗は、シアトルの2店舗、サンフランシスコの全4店舗、ニューヨークの2店舗。シアトルで閉店が決定した2店舗は、昨年8月から治安への懸念を理由に休業している 3rd Avenue と Pine Street、4th Avenue と Pike Street にある2店舗です。
シアトルのテクノロジー専門メディア GeekWire によると、今回の決定は、同社の実店舗の縮小とコスト削減のための大規模な取り組みと一致しています。同社はちょうど一年前、Amazon 4-star、Amazon Books、Amazon Pop Up の全店舗を含む68の実店舗の閉鎖を発表しましたが、当時は Amazon Fresh、Whole Foods Market、Amazon Goの食料品店やコンビニエンスストアにさらに注力する予定であると述べていました。
2018年に鳴り物入りで本社キャンパスのタワー『Day One』1階に開店した 『Amazon Go』 は、天井に設置した多数のカメラとセンサーが買い物客が棚から手に取るものを探知し、入店時に使用したクレジットカードに課金するため、キャッシャーに並ぶことなく店を出ることができる仕組みになっています。
今年2月には、ワシントン州タコマ市の南東にあるピュアラップ市に『Amazon Go』の新店舗を開店したアマゾン。広報担当者は、今回の決定は各店舗の状況を再評価した上での決定であり、『Amazon Go』 のフォーマットにコミットしていることから、今後も出店を続けると発表しています。