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©University of Washington
シアトルきっての桜の名所といえば、ワシントン大学にあるソメイヨシノの並木を思いつく人が多いのではないでしょうか。
趣のある校舎に囲まれた中庭(The Quad)を彩るこの桜の開花は春の風物詩ですが、今年は平年より寒い日が続いているので、ピークは4月上旬になると予想されています。
3月15日現在、中庭のソメイヨシノの木はほとんどが緑のつぼみで、まだ花びらが折りたたまれた小さい花(合成花の一部)が出てきている状態です。「寒波の影響で開花が少し遅れていますが、寒さによる花へのダメージはないと思う」と、ワシントン大学キャンパスの樹木専門家、サラ・ショアーズさん。予想では、3月20日の週には10%の開花率(10個の蕾のうち1個が開花)に達し、4月上旬にピークとされる七分咲きに達します。
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©University of Washington
ワシントン大学のキャンパスに植えられている桜は、1962年に The Quad に移植された29本を含め、ほとんどがソメイヨシノです。でも、キャンパスのあちこちに彼岸(ヒガン)、一葉(イチヨウ/ヒサクラ)、関山(カンザン)、富士桜(フジ)、普賢象(シロフゲン)などの桜が植えられているので、ワシントン大学が作成した地図を見てお出かけください。
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©University of Washington
ドラムヘラー・ファウンテンに続く関山(カンザン)の並木も見逃せません。晴れて雲のない日は、噴水の向こうにワシントン州最高峰のマウント・レーニアが臨めます。
ワシントン大学の研究グループは、気象データを用いて開花のピーク時期を予測するモデルを作成することを目的に、2018年から1月から4月にかけて開花をモニタリングしています。モニタリングチームの14人の学部生を率いる環境・森林科学博士課程の学生オータム・マウストさんは、「開花のピーク時の夜、中庭を散策するのが好きです」と話しています。「一般的に人通りが少なく、ライトアップされた木々を見ると、とても安らぎます」。
キャンパスでのお花見
キャンパスには誰でも入ることができますが、4月上旬は春学期(3月27日から6月9日まで)の真っ最中です。
満開になった平日の午後から夕方と週末は、とても混雑します。静かにゆっくり鑑賞したい場合は、平日の早朝や夜がおすすめです。
なお、桜の木に登ったり、枝を揺らしたりすることは、損傷の原因となるため、絶対にやめましょう。
キャンパスの建物内のトイレを使用することはできません。3月25日から4月9日までキャンパスに設置される簡易トイレを使用してください。
詳細は、ワシントン大学が公開している桜を見にキャンパスを訪れる人のためのページでご確認ください。
開花状況のアップデート
ワシントン大学では、桜を見にキャンパスを訪れる人のためのページを公開しています。
開花状況は、UW Cherry Blossom Cam で、リアルタイムで見ることができます。
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