この20年間、米国で高齢化が進んでいます。米国の人口は約3億3500万人と増加し続けていますが、国勢調査局が昨年発表した2021年人口推計によると、2000年以降、国民の中位年齢(median age)は3.4歳上昇し、38.8歳となりました。
ワシントン州を含め、ほとんどの州の中位年齢も2020年から2021年にかけて上昇しており、全体的に高齢化していることがわかります。
ワシントン州民の中位年齢は?
ワシントン州民の中位年齢は、2010年の37.3歳から2022年には38.6歳に上昇しました。
しかし、郡別に見てみると、同じ州でも39郡の中位年齢にかなり違いがあります。
州内で最大の人口を有するキング郡(シアトルやベルビューがある郡)の中位年齢は、2010年の37.1歳から、2022年は37.3歳と、わずか0.2歳上昇したのみで、州内の39郡では8番目に低くなりました。
2022年の中位年齢が最も高いのは、オリンピック半島のジェファーソン郡で60.7歳。米国において6番目に高齢化した郡となっています。一方、中位年齢が最も低いのはワシントン州立大学のあるウィットマン郡で、25.1歳でした。
日本の中位年齢は?
それでは、日本はどうでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所による人口統計資料集 によると、日本の2021年の中位年齢は49.0歳でした。
中位年齢が49.0歳ということは、国民の半数近くが50歳以上であることを意味しています。
世界の中位年齢は?
イギリスの Our World In Data によると、米国の中位年齢は37.70歳で、日本の2021年の中位年齢は世界で4番目に高い48.40歳。中位年齢が最も高いのはバチカンで57.70歳、最も低いのはナイジェリアで14.50歳でした。