日本政府は、2024年春の叙勲受章者を29日(日本時間)に発表。シアトルで寿司店『Sushi Kashiba』を経営する寿司職人・加柴司郎さんに、旭日双光章が贈られます。
在シアトル日本国総領事館によると、同氏への叙勲は、米国における日本食文化の普及および次世代の日本食調理人の育成に大きく寄与された功績によるものです。
今回の受賞について、加柴さんにコメントをいただきました。
私自身、このような立派な賞をいただけるとは夢にも思っておらず、ただ感謝だけです。日本のお寿司を外国人に喜んでいただけるということは、渡米する前から考えておりました。現在、うちのお客様の90%以上が外国人で、とても嬉しい状況で仕事をさせていただいております。今、これだけ本当の日本の伝統的な江戸前寿司がポピュラーになってきたことは非常に嬉しいことです。一緒に働いている私の店の若い人たちが、これから江戸前寿司をどんどん世界に広めていってくれることを、強く期待しています。
加柴さんは、1966年に渡米して以来、シアトルで最初に江戸前寿司を提供した寿司職人として江戸前寿司と日本の食文化の普及に尽力してきました。最初に就職したシアトルの和食レストラン 『まねき』 でシアトル初の寿司カウンターを作り、1971年に 『日光』 を開店。同店を売却後、全米的に有名な寿司の名店『しろう寿司(Shiro’s)』 を1994年に開店しました。2014年4月に惜しまれながら引退したものの、多くのファンの声に押され、2015年11月に『Sushi Kashiba』 をオープン。シアトル内外の寿司好きから高く評価され、さまざまなメディアにも取り上げられています。2019年に農林水産省から日本食普及の親善大使に任命され、2022年には農林水産大臣から第15回日本食海外普及功労者表彰を受賞。2011年に『Shiro: Wit, Wisdom and Recipes from a Sushi Pioneer』を出版。
Note: This interview has been edited for clarity.