ワシントン州保安官警察署長協会(WASPC:Washington Association of Sheriffs and Police Chiefs)は9日、『ワシントン州の犯罪報告書』を発表。ワシントン州では昨年、犯罪は全体的に減少したものの(-11.9%)、ヘイトクライムや車両盗難、反社会的犯罪、未成年による犯罪などが増加したことがわかりました。
ヘイトクライムは6%増加し、576件が報告されています。そのうち偏見が元になってた人種/民族に対するヘイトクライムでは、黒人やアフリカ系アメリカ人に対するものが最も多く、ヒスパニック/ラティーノ、アジアと続きます。
また、賭博、売春、薬物違反などの社会に対する犯罪は22.4%増加し、そのうち80%以上が薬物関連でした。
未成年者の逮捕は23.99%も増加し、州全体での逮捕件数の5.4%に当たる7730件の逮捕がありました。逮捕された未成年者の51.6%は13歳から15歳。男女ともに単純な暴行が最も多く、窃盗、悪質な暴行、器物損壊が多くなっています。
また、車両盗難は、2022年から2023年は5.4%増加し、2019年から2023年では112%も増加しました。
DUI(酒や麻薬の影響下での運転)で逮捕された人は2万3486人。そのうち160人は未成年です。
また、住民1,000人あたりの警察官の人数は、ワシントン州は1.35で、全米50州とコロンビア特別区の中で最下位となっています(全米平均は2.31)。これは、ワシントン州の人口の増加に、警察官の増員が追いついていないためとされています。
この報告書では郡単位だけでなく、警察署の管轄地域単位のデータも発表されています。