8月の満月は19日(月)に起こります。今回は珍しいスーパーブルームーンなので、雲がなく晴れていたら、ぜひ夜空を見上げてみましょう。
見られるタイミング
NASA によると、8月19日(月)午前11時26分(PST)、午後2時26分(EDT)に満月が起こります。そして、8月21日(水)の午後10時2分(PST)、午前1時2分(EDT)には、月が今回の軌道で最も地球に接近します。
スーパーブルームーンとは?
スーパーブルームーン(super blue moon)は、満月、ブルームーン、スーパームーンが同時に重なる現象です。
ブルームーン
ブルームーン(blue moon)は、月の色のことではなく、「季節的なブルームーン」と「ひと月のうちに2回満月が起こる場合のブルームーン」の二つの定義があります。
季節的なブルームーン(seasonal blue moon)の場合
こちらは伝統的なブルームーンで、一つの季節に4回満月がある場合の3番目の満月を指します。2024年8月の満月はこのケースに該当します。
次の季節的なブルームーンは、2027年5月に予想されています。
ひと月のうちに2回満月が起こるブルームーン(monthly blue moon)の場合
この定義は、1946年にSky & Telescope誌に掲載されたアマチュア天文学者ジェームズ・ヒュー・プルエット(1886–1955)による誤解に由来します。Time and Table によると、この誤解は事実として定着してしまい、現在では、この定義は誤りではなく、ブルームーンの2つ目の定義として認識されています。
NASA によると、月のサイクルは29.5日で、暦の1ヶ月は平均30~31日なので、ひと月に2回満月があるのは稀であるものの、2~3年に1度は起こります。
スーパームーン
スーパームーンとは、月が地球に最も接近する際の90%以内に位置する新月または満月のこと。NASA によると、スーパームーンという言葉は、占星術師リチャード・ノールが1979年に提唱したものです。
今年は4回連続でスーパームーンが観測されますが、その最初が8月19日の満月です。9月と10月の満月は地球からほぼ同じ距離で、今年最も地球に近い満月となります。
- 8月19日(月)午前11時26分
- 9月17日(火)午後7時34分
- 10月17日(木)午前4時26分 ※2024年で最も地球に近い満月
- 11月15日(金)午後1時28分
NASA によると、スーパームーンとブルームーンが同時に重なる現象は非常に珍しく、その発生間隔は非常に「不規則」であり、最長で20年、平均では10年程度の間隔が空くこともあります。
季節的なスーパーブルームーンが次に起こるのは、2032年8月20日。また、ひと月のうちに2回満月が起こる場合のスーパーブルームーンが次に起こるのは、2037年1月31日午前7時3分(PST)です。なので、2024年8月のスーパーブルームーンを見逃さないようにしましょう!
8月の満月の名前
8月の満月は、Sturgeon Moon(チョウザメの月)と呼ばれることが多いです。Farmer’s Alamanc によると、これは、グレート・レイクス(五大湖:米国8州とカナダのオンタリオ州に連なるスペリオル湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖、オンタリオ湖の5つの湖からなる)とシャンプレーン湖(米国バーモント州、ニューヨーク州およびカナダのケベック州の境界にある湖)に生息する巨大な湖チョウザメに由来します。この淡水魚は夏のこの時期に豊富に釣ることができ、ネイティブ・アメリカンにとって重要な食料源でした。