ワシントン州保健局は2日、ワシントン州の元がん患者(がんサバイバー:cancer surviver)のための無料アプリ『Vital: A Companion App for People Living with Cancer(Vital:がん患者のためのサポートアプリ)』を公開しました。
この無料アプリは、がんサバイバーが闘病や回復過程で役立つスキルを習得し、実践できるよう、同局が 2Morrow Health, Inc. と提携して開発したものです。
このアプリには、がんサバイバーや介護者からのフィードバックをもとに選定・開発された、がんに関連するトピックを自分のペースで学べるインタラクティブなレッスンが含まれています。以下はそのレッスンの一部です:
- Coping with Side Effects:副作用に対処する
- Asking for Emotional Support:エモーショナルサポートを依頼する
- Staying Healthy:健康を維持する
- Communicating with Your Care Team:ケアチームに連絡する
- Dealing with Fatigue:疲労に対処する
アメリカがん協会によると、2022年時点でワシントン州には約38万3440人のがんサバイバーが暮らしており、2024年の新たながん診断数は4万4000件と予想されています。
「がんは誰にでも影響を与える可能性がありますが、がんの経験は個人単位で異なり、課題もそれぞれ異なることを認識しています」と、予防・地域保健担当補佐官のミシェル・ロバーツ氏は述べています。
「Vital アプリが、すべての人がその人のがんの経験のどういう段階にあっても、その時に必要な支援を提供し、パーソナライズされたアプローチと普遍的な思いやりを両立できることを願っています」
- Vital アプリは、現在、iPhone と Android デバイスでダウンロードできます。
- スマートフォンやタブレットを持っていない場合は、2Morrow Health のウェブサイトを通じて登録し、リソースにアクセスできます。
- Vital アプリの利用者は、ストレス管理、慢性痛、悲嘆への対処などを扱う 2Morrow Health が開発した他のプログラムにも無料でアクセスできます。