今年も確定申告（タックス・リターン）のシーズンがやってきました。
2024年の所得に対する確定申告は、2025年1月27日（月）から2025年4月15日（火）までに、政府機関 IRS（アイ・アール・エス：アメリカ合衆国内国歳入庁）に提出します。
ここでは、IRS、公立図書館、非営利団体などが提供する無料の確定申告相談・作成サービスをご紹介します。
なお、連邦政府が宣言した災害の影響を受けた場合や、確定申告期限日に国外に居住している場合、提出期限が延長される場合があります。
IRS Direct File
確定申告シーズン初日、Direct File が25州の対象となる納税者向けに無料で利用可能になります。これは、スマートフォン、タブレット、デスクトップ、ラップトップで利用可能なウェブベースのサービスで、納税者が連続した質問に回答することにより、連邦税申告をステップごとに準備できる仕組みです。昨年の試験的プログラムでは12州の数千人が英語とスペイン語で利用可能なライブチャット機能を通じてIRSのカスタマーサービス担当者のサポートを受けましたが、2025年は合計25州で3000万人以上の納税者が利用できるようになると推定されています。Direct File では、市販の税務ソフトウェアに似たデータ・インポートツールを使い、自分のIRSのアカウントから個人情報、IP PIN、W-2情報の一部を自動的に取り込むオプションを選べます。また、勤労所得税額控除（EITC）や子供税額控除（CTC）、高齢者および障害者控除、退職貯蓄貢献控除、学生ローン利息控除、教育者費用控除などに加え、今年は健康貯蓄口座（HSA）の控除を請求する納税者もこのサービスを利用できます。
2024年の所得が$84,000以下の場合：IRS Free File
書類の確定申告に代わる、無料のオンライン申告プログラムです。2024年の所得が$84,000以下の場合、個人または家族で利用できます。官民パートナーシップの一環で、主な税務ソフトウェアプロバイダがオンライン製品を無料で提供しています（英語版とスペイン語版があります）。納税者はIRSのウェブサイトからアクセスする必要があります。
IRS Free File Fillable Forms
IRSの Free File Fillable Forms は、紙のフォームの電子版です。自分で確定申告の作成をするのに慣れている人に適しています。2004年の所得額に関係なく使用できます。
所得が64,000ドル以下の人・障がい者・英語で意思疎通が難しい場合
条件に合えば、IRS の Volunteer Income Tax Assistance（VITA）や Tax Counseling for the Elderly（TCE）を利用できます。出向く前に Publication 3676-B を確認して、持参するべき書類や情報をチェックしましょう（What to Bring）。
公立図書館や非営利団体の無料相談
シアトル公立図書館は、United Way of King County（UWKC）とAARP Foundationと協力し、1月から4月までの間、12カ所の図書館で無料の確定申告サービスを提供しています。
また、キング郡図書館でも無料の確定申告サービスを提供しています。公式サイトでカレンダーを確認してみてください。
この無料サービスでは、訓練を受けたボランティアが質問に答えたり、個人の確定申告書の作成を手伝ってくれます。なお、事業税の申告には利用できません。
個人の確定申告に必要な申告書1040（読み方：ten forty）は、公立図書館にて受け取れるほか、IRS の公式サイトからダウンロードして印刷することもできます。
なお、この無料サービスを利用するには、身分証明書や所得を証明する書類などを持参する必要があります。サポートを受けるための資格要件と必要書類の一覧は、上記のリンクでご覧ください。
