新たな「はしか」感染者を確認 シアトル・タコマ国際空港や近くのホテルに滞在
シアトル・キング郡公衆生成局は17日、4月6日から7日にかけて、感染中の状態でシアトル・タコマ国際空港(SEA)を経由し、空港近くのホテルに滞在していたカナダ在住者が「はしか」(麻疹:measles)に感染していたことが確認されたと発表しました。この人物は海外渡航中に感染した可能性があり、ワク… https://t.co/7cO81aPMiW
— シアトル日本語情報サイト「ジャングルシティ」🇺🇸 (@junglecity) April 18, 2025
シアトル・キング郡公衆生成局は17日、4月6日から7日にかけて、感染中の状態でシアトル・タコマ国際空港(SEA)を経由し、空港近くのホテルに滞在していたカナダ在住者が、はしか(麻疹:measles)に感染していたことが確認されたと発表しました。この人物は海外渡航中に感染した可能性があり、ワクチン接種歴は不明です。発表全文はこちら。
はしかは発疹が出る前から感染力があり、空気中に最大2時間残ることがあるため、以下の日時と場所にいた方は、感染した可能性があります。
日時 | 場所 |
---|---|
4月6日 5:45 PM – 10:00 PM | シアトル・タコマ国際空港 Sコンコース(ゲートS10) → 国際線到着施設 → 税関 → バゲージクレーム(ターンテーブル20) → Gina Marie Hall出口(国際線側南端) |
4月6日 8:45 PM – 4月7日 7:00 AM | Comfort Suites Tukwila Airport(住所:7200 Fun Center Way, Tukwila, WA 98188) |
4月7日 4:45 AM – 7:30 AM | シアトル・タコマ国際空港 Sコンコース(ゲートS1) |
発症の可能性がある期間は、4月13日~4月28日。免疫力が低下している方は、症状が現れるまでにさらに時間がかかることがあります。上記の場所にいた場合は、自分が麻疹ワクチン(MMR)を接種しているか、過去に麻疹にかかったことがあるかを確認すること、発熱や原因不明の発疹が出た場合は、すぐに医療機関に電話し、麻疹の可能性があることを伝えてから受診しすること(院内感染を防ぐため、事前連絡が必要)、特に免疫がない人との接触を避けることが求められます。
連邦最高裁、「出生地主義による市民権付与の廃止」に関する大統領令の合憲性に関する審理を5月15日に予定
連邦最高裁は、トランプ政権が推進する「出生地主義による市民権付与の廃止」に関する大統領令の合憲性をめぐって、来月15日に審理を行うことを決定しました。この大統領令は、アメリカ国内で生まれた子どもでも、両親のどちらかが市民権または永住権を持っていなければ、アメリカ市民権を与えないという内容で、1月20日の就任初日に署名されましたが、連邦裁判所が「憲法違反」として差し止め、複数の州で効力が停止されています。APによると、今回、トランプ政権は全米規模の差し止めを制限し、一部の州での施行を可能にするよう最高裁に求めています。
米国憲法修正第14条は「アメリカ合衆国で出生または帰化し、その管轄下にあるすべての人は、合衆国およびその居住する州の市民である」と定めていますが、政権側は「不法滞在中の移民」や「就労ビザや学生ビザでの一時的な滞在者」にはこの条項が適用されないと主張しています。
ロイターによると、ジョン・サウアー米訴訟長官は、出生地主義に基づく市民権付与が「不法移民の誘因となり、出産を目的とした『バース・ツーリズム』を助長している」と述べ、この政策変更が「市民権条項の本来の意味、歴史的理解、正当な範囲を反映している」と主張しています。最高裁がどう判断するかが大きな注目を集めています。
出生地主義を利用するバース・ツーリズムについては、以前から問題視されています。詳細は、下記のコラムでご一読ください。

ワシントン州民主党、州の財政赤字の解決に総額約120億ドルの増税案を提示
ワシントン州は現在、約160億ドルという巨額の財政赤字に直面しています。州議会の民主党はこの問題の解決に総額約120億ドル規模の増税案を提示しました。当初、この増税案には事業税やキャピタルゲイン税の引き上げ、新たなサービスへの消費税導入、不動産税の増額などが含まれるほか、年間収益が2億5000万ドル超の大企業や大手金融機関への追加課税、年間収益100万ドル以上のサービス業への課税強化、富裕層を対象とした資産譲渡益税の税率引き上げ(7%から9.9%へ)なども盛り込まれています。しかし、当初提案されていた富裕層への「ウェルス・タックス(資産税)」については、実施の難しさや法的な課題が指摘され、州議会の民主党はこの案を撤回したと、シアトル・タイムズが17日付の記事で報じました。代わりに、より実現可能な増税策と支出削減を組み合わせた対応が検討されています。
財政赤字が生じた理由について、州予算管理局(OFM)や州議会財政委員会は複数の要因を指摘しています。まず、パンデミック後の消費行動の変化や高金利による影響で売上税や事業税収入が減少したこと、州の支出が教育や社会福祉分野を中心に大幅に増加したことが挙げられます。さらに、パンデミック時に連邦政府から提供された一時的な支援が終了し、その財源に依存していたプログラムの継続が困難になったことも大きな理由です。また、州の税制が逆進的で景気変動に影響を受けやすいことも影響しているとされています。
OFMは現在、2025-27年度の予算削減案を各州機関に指示しており、約40億ドルの支出削減を見込んでいます。一方、州議会財政委員会は増税と支出削減を組み合わせ、2025-27年度に約62億ドル、2027-29年度に約98億ドルの財源確保を目指しています。
民主党は増税と予算削減で財政赤字を埋め、既存サービス維持や州職員との契約履行を目指していますが、共和党側は経済的な負担増を理由に強く反発しています。また、これに反対する州民が州議会周辺で増税反対のデモを行っています。
シアトル・マリナーズの捕手カル・ラレー、通算100本塁打を記録
4月16日、シアトル・マリナーズの捕手カル・ラレーは敵地シンシナティでのレッズ戦で左右打席からホームランを放ち、通算100本塁打を記録しました。MLB によると、この記録は通算482試合目での達成で、球団史上2番目の速さです(最速記録はアレックス・ロドリゲスの470試合)。現時点で、MLB全体でアーロン・ジャッジと並ぶ2位タイ、トップのタイラー・ソーダーストロム(8本)に次ぐ勢いです。MLBは、「このペースでいけば、年間63本という驚異的な本数に達する計算になる。しかし、2022年にジャッジが打ち立てたアメリカン・リーグ記録の62本を上回るのは難しいかもしれないが、2021年にカンザスシティのサルバドール・ペレスが記録した捕手としての歴代最多本塁打48本を更新する可能性は、十分にあるかもしれない」を報じています。試合はマリナーズが5対3で勝利し、勝率5割に復帰しました。先発ブライス・ミラー投手が今季初勝利、抑えのアンドレス・ムニョス投手は7セーブ目を記録しました。

PCCコミュニティマーケット、この夏にダウンタウン店を再オープン

会員制コープのPCCは、この夏にシアトルのダウンタウン店を再オープンすると発表しました。ニュースレターによると、アクティブ会員数は11万8,000人を超え、前年比で約2%増加。会員限定特典も好評で、2024年に会員に提供した特典は年間最大180ドル相当になりました。2025年も同様の特典を予定しています。
シアトル市議会、深夜営業のラウンジに対する新たな安全規制を可決
シアトル市議会は15日、午前2時〜6時に営業する「アフターアワーズ・ラウンジ」に対する新たな安全規制を全会一致で可決しました。対象となるのは市内で営業する約20〜30店舗で、その背景にはレーニアビーチの「Capri Lounge」での二重殺人事件など、深夜帯の銃撃事件が相次いでいることがあります。ニュースリリースによると、新条例では、営業には市と州の許可取得が必須となり、警備員2名の配置、監視カメラ設置、安全計画の提出、警察の立ち入りを認めることが義務付けられます。違反した場合は1,000ドルからの罰金が科され、2回目の違反からは罰金が5,000ドルに増額されます。施行は市長による署名から30日後です。新たな規制により、シアトルのナイトライフの健全化と、銃犯罪の抑止が期待されています。
レストランや大人向け施設、劇場やスポーツ施設などは対象外です。
トランプ政権、太平洋沿岸サーモン回復基金の廃止も検討
【内部文書で判明】トランプ政権は、NOAA(米海洋大気庁)の予算を約27%削減する方針で、2023年に全米で1億700万ドルが支給された「太平洋沿岸サーモン回復基金(Pacific Coastal Salmon Recovery Fund)」の廃止も検討していることが、KUOWが入手した内部文書で判明しました。この基金は州や部族によるサーモンの生息地の回復や産卵河川へのアクセス改善を支援しているもので、2023年にはワシントン州が最多の2,600万ドルを受け取っています。NOAAによると、2023年には3,624エーカーの生息地が回復され、202マイル分の産卵河川への障害が除去されました。なお、提案はまだ最終決定ではなく、連邦議会の承認が必要です。
環境政策に対する州の権限制限を掲げる大統領令 西部3州は対抗する姿勢を表明
4月8日に発令されたた大統領令「Protecting American Energy From State Overreach(州による越権的エネルギー規制からアメリカのエネルギーを守る)」は、「アメリカのエネルギー支配(energy dominance)は国家安全保障、経済安全保障、外交政策に不可欠であり、それを州や地方政府の越権的な規制が脅かしている」と主張するものです。そして、環境保護を目的とした州の独自政策を「越権行為」「経済破壊的行為」として非難し、司法長官に対し、こうした州の法律・規制・訴訟を調査・特定し、違憲または違法と判断されるものを迅速に停止するよう命じています。
KUOWの15日付の報道によれば、ワシントン州、カリフォルニア州、オレゴン州の知事たちはそれぞれ、連邦政府の介入に対抗し、州の気候政策を守る決意を表明しています。
FIFA、クラブワールドカップ開催都市に100万ドルを提供
FIFA(国際サッカー連盟)は、2025年のクラブワールドカップ開催地である11都市に、それぞれ100万ドルを提供すると発表しました。シアトルも開催都市の一つで、サッカーフィールドの整備や社会貢献プロジェクトに活用される予定です。

シアトル・ストーム、フランス出身のセンター、ドミニク・マロンガ選手を指名
シアトル・ストームは14日、WNBAドラフトで全体2位指名権を行使し、フランス出身のセンター、ドミニク・マロンガ(Dominique Malonga)選手を指名しました。マロンガ選手は、カメルーン生まれ、フランス育ちの19歳。2024年パリオリンピックでフランス代表最年少メンバーとして銀メダルを獲得した実績を持ち、今後の活躍が期待されています。詳細はシアトル・ストームの公式サイトで。

連邦緊急事態管理庁(FEMA)、ワシントン州の爆弾低気圧による被害への連邦支援を却下 州知事「不当」として異議申し立てへ
ワシントン州のボブ・ファーガソン知事は、連邦緊急事態管理庁(FEMA)が2024年11月の爆弾低気圧による被害への連邦災害支援を却下したことに対し異議を申し立てる意向を示しました。FEMAの公的支援プログラムでは、認定された災害に対し、対象となる復旧費用の少なくとも75%が補償される仕組み。ファーガソン知事は14日付の声明で「申請は明確な基準をすべて満たしていた。支援がなければ復旧がさらに遅れる」と批判しています。州は今後、郡と連携して情報を更新し、正式に異議申し立てを行う方針です。

ライトレール 4月14日(月)〜4月23日(水)一部区間運休
4月14日から4月23日まで、ダウンタウンのウエストレイク駅とソードーのスタジアム駅(マリナーズの本拠地のそばの駅)の区間が、老朽化した線路の取り替えのため運休しています。その間、この区間はライトレールではなく、シャトルが運行することになります。
- リンウッド・サウス駅↔︎ウエストレイク駅:ライトレールが12分毎運行
- ウエストレイク駅↔︎スタジアム駅:シャトルが25〜30分毎運行
- スタジアム駅↔︎シアトル・タコマ国際空港駅〜アングルレイク駅:ライトレールが12分毎運行
サウンドトランジットは、シャトルよりも頻繁に運行しているメトロバスや ST Expressも検討するよう勧めています。詳細はこちら。

シアトル・マリナーズ、ホーム6連戦で5勝1敗 勝率5割に復帰
2025年4月初旬、シアトル・マリナーズはサンフランシスコ・ジャイアンツとの敵地3連戦でスイープ(3連敗)を喫し、厳しいスタートとなりました。しかしその後、ホームに戻ったマリナーズは、ヒューストン・アストロズとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し、続くテキサス・レンジャーズ戦では見事に3連勝。ホーム6連戦を5勝1敗という好成績で締めくくり、再び勝率5割に戻しました。マリナーズは通算成績8勝8敗で、シンシナティ、トロント、ボストンを巡る遠征に向かいます。

ワシントン州オカノガン近郊でM3.2の地震を観測
NEW Earthquake: M3.2, 42.6 km NNE from Okanogan, WA, 13km deep at 2025/04/13 04:01 PDT V4 https://t.co/UAkovBJcAQ
— PNSN (@PNSN1) April 13, 2025
Did You Feel It?: https://t.co/kAtouaM1yt pic.twitter.com/zywMHBgukE
4月13日(日)午前4時1分、ワシントン州オカノガンの北北東42.6kmで、M3.2の地震が観測されました。初期発表によると、震源の深さは13km。揺れを感じた方はhこちらから報告してください。