MENU

シアトルでの妊娠・出産「医療パートナー」

  • URLをコピーしました!

医療パートナーとは、自分の妊娠や出産を扱ってもらう人のことです。シアトル近辺での傾向としては、このような医療パートナーに医師を選ぶ割合が全体の85~90%と最も多く、次いで看護助産婦が10%前後、助産所や家庭で州免許助産婦が1~2%ぐらいとされています。

妊娠が判明したら、まず自分がどのようにお産に臨みたいかについて考えましょう。自然分娩か無痛分娩か、産科医か助産婦か、また出産の場所など、一口にお産と言ってもさまざまな選択肢があります。

人生の一代イベント、出産における医療パートナーを選ぶ上で大切なのは信頼関係です。自分の大切にしたいことや希望をきちんと伝え、この人なら任せられるという人を選びましょう。

出産の場所に関してはこちらをご覧ください。

医師

一般総合医(Family Practice Physician):順調なお産であれば、かかりつけの医師でも検診から分娩まで、十分診ることができます。妊娠前から妊婦を知っているので、信頼関係も確立している事が多いでしょう。

婦人科医(Gynecologist):婦人科専門医の場合、医療保険上のトラブルを避けるため、出産に関する医療には従事しない医師もいます。一般的には、産婦人科医にかかることが多いので、婦人科関係の病気がない限りは、婦人科だけを取り扱う医師とはあまり関わることはないでしょう。

産科医(Obstetrician):一般的に婦人科と兼ねて、産婦人科医 (gynecologist/obstetrician) であることが多く、女性特有の病気から出産までを扱います。

助産婦

「同じ女性だから安心する」「お産に対する考え方が合う」などの理由で助産婦を選ぶ人が多いようです。また、一般的に、自然分娩を望む人が助産婦を希望する傾向があるようです。日本から離れ、自分の両親のいないアメリカで、母親代わりのような存在として心強く思えるのかもしれません。助産婦は、基本的に順調なお産が予定されている妊婦を中心として扱います。異常が認められた場合は、提携している医師と共同でケアにあたり、帝王切開などの手術が必要な場合はその医師に依頼します。

看護助産婦(Certified Nurse Midwife):産科で看護婦としての経験を積み、大学院教育を受け国家試験に合格した人のことで、家庭分娩・助産所に加え、病院でもお産を扱います。検診から分娩まで従事しますが、帝王切開などの場合は提携している産科医に委ねます。

助産婦(Licensed Midwife):州免許助産婦とは、助産婦学校へ通いワシントン州の試験に合格した人のことで、主に家庭分娩や助産所でのお産を取り扱います。州免許助産婦には看護婦としての資格がないため、病院でのお産を取り扱うことはできません。

ドゥ-ラ (Doula)

お産のサポートをする人のことをドゥーラと言います。助産婦や看護婦が兼ねる場合や、ドゥ-ラの資格だけを持つ人もいます。入院すると一対一でサポートしてくれるので、自分以外の妊婦がいて多忙な産科医や助産婦では得られないケアとサポートが受けられます。また、産後の手伝いや子育てのサポートをしてくれる場合もあります。病院によってはドゥーラの紹介をしてくれるので問い合わせてみましょう。費用は保険でカバーされることもあるので契約している保険会社にお問い合わせください。

DONA International
www.dona.org
出産と産後のサポートをするドゥーラを検索できます。

en Doula
www.nadeshikodoula.com
出産と産後のサポートをするドゥーラを検索できます。

医療パートナー選びのポイント

・日本語を話すか
・何の分野で経験が豊富であるか
・女性か男性か
・お産に対する考えが一致するか

情報提供:押尾祥子先生(『プロに聞こう:女性の健康』)

  • URLをコピーしました!

この記事が気に入ったら
フォローをお願いします!

もくじ