執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。
草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー
自分で育てた野菜って、ほんとうに美味しいですね!今シーズンは夏野菜を十分に堪能しましたが、まだトマトが日々の食卓をにぎわせてくれています。我が家の収穫は、アスパラガスから始まって、パクチョイ(Ching-Chiang Pac Choi)、スノーピー(Oregon Sugar Pod II Snow Pea)、ラズベリー(Raspberry)、サマースクオッシュ(Summer Squash)、ゴールデンビーツ(Bolder Golden Beets)、トマト(Sun Gold、Early Girl、Momotaro)、洋ナスビ、ペッパー各種、ポテト、青じそと、どれも豊作で、収穫の喜びを楽しみました!
たまたま行った春のプラント・セールで大好きなキュウリ(English Cucumber)の苗が売れ切れていたので、仕方なくピクルス用の苗を買って植えたらよく育ち、夫がピクルスのビン詰めを半ダースほど作って、サンドイッチのお供に重宝しました。
また、オクラのヌルヌルしたのが体にいいとよく耳にするので、今年は初めてオクラ(Okra)の種を蒔きました。8月上旬から綺麗なハイビスカスのような白い花が咲いて、いつ実になるのかと楽しみにしていたのに、秋風が吹き始めて気温が下がってしまい、実にならず残念。来年はもう少し早く種まきをして、あのヌルヌルの食感を味わいたいです!
また、8月下旬、自然庭の勉強会がスノホッミッシュ市在住の会員、拡子さん宅にて開催されました。テーマは夏野菜。彼女の野菜畑はよくまとまっていて豊作で、愛情にあふれています。そして、そのお野菜を使った数々のお料理がテーブルいっぱいに並べられ、美味しいランチをいただきながら、参加の皆さんと収穫の喜びに感謝する楽しい一日となりました!
今年は春も早く来ましたが、夏もあっという間に終わり、朝晩冷え込み始めてもう秋と、自然のサイクルが短く感じられる年です。でも、やっと雨が降って、乾燥しきった植物たちもホッとして元気に。ぼちぼち、柔らかくなった土を掘り起こして、コンポストを混ぜ込んで準備を始めました。広過ぎる庭では、乾燥期の水やりはかなりの重労働。節水もかなわずで、その徒労と無駄をいかに半減し、簡単にケアするかが課題です。
そこで、たいていの日向を好む植物たちは真夏の暑い月に毎日水を欲しがるため、水やりが大変で、2ヶ所ある日向の花壇を1ヶ所に縮小することに。さらに、18年になる我が家の庭をよく観察してみると、多種多様な植物たちでいっぱいでも、条件に合ってないものや、まとまっていないもの、バランスに欠けているもの、長年ほったらかしにしていたせいで根が詰まって花が咲かなくなってしまったものなど、いろいろと問題が出てきてたので、ランドスケープデザインの見直しとその作業も始めました。
まず、日向の強い直射日光であえぎ、弱っていたプラントたちを半日蔭の花壇に移し、空いた日向の花壇(一日6~8時間の日当たり)には乾燥に強い植物たちを植えました。もう何年も散らばって咲いていた6本のラベンダーを、丸い形の花壇の周りに沿って植え、砂利でマルチング。さらに、ロシアンセージ(Russian Sage)、タイム(Thyme)、セダム(Sedum)を加えると、すっかり条件に合った花壇に早変わりしました。ハーブ系は暑さ乾燥に強いものが多く、ローズマリー(Rosemary)、ミント(Mint)、オレガノ(Oregano)も大丈夫。乾燥に強い植物については、第10回「自然の庭-乾燥に強い植物たち」でご紹介していますので、ご参考になさってください。
Happy Gardening!
掲載:2018年10月