サバの仲間と言えば、通常、マサバやゴマサバやゴマサバを、またマグロの仲間と言えばクロマグロやキハダのようなマグロを連想し、両者には関連がないと一般的に思われています。
ところが、これらの魚はスズキ目サバ科という分類学上の一つのカテゴリにまとめられます。また、魚体からは信じられませんが、マグロはサバと同じサバ(鯖)科です。
サバ科の魚類は世界中の熱帯から亜熱帯あるいは温帯域の沿岸から外洋にまで広く分布し、大洋を舞台とした大規模な回遊を行う種類も多いです。サバやマグロ、あるいはサワラの仲間やカツオなどのように食材としてよく知られているものから、ニジョウサバやカマスサワラなどのようにあまりなじみのない魚種も含まれます。
サバ(鯖:mackerel)の日本の年間輸入量は平均140,000トン(40フィートのコンテナ換算で約7,000本)、その内90%はノルウェー産です。
弊社のノルウェー産サバは、9月下旬から10月上旬にかけて、ノルウェー沖で巻網漁法(purse seine fishing method)で漁獲した、大変脂が乗った(平均27%)美味なサバをホールとフィレの両方で販売しています。
なお、巻網とは活発な魚群をすばやく網でとりまいて漁獲する、最も機動性のある漁法で、魚体に傷および打ち身がつかないという利点があります。
掲載:2005年6月
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