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アメリカのクレジット・スコアとクレジット・レポートとは?初心者向けガイド

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アメリカで生活をしていく上で、避けて通れないのが「クレジット・スコア」と「クレジット・レポート」の管理です。これらは、単なる数字や履歴にとどまらず、日常生活のあらゆる場面で影響を与えます。

もくじ

クレジット・スコアとは?

クレジット・スコアとは、個人の信用度を評価した3桁の数字です。クレジット・スコアが高ければ、住宅ローンや自動車ローンの金利が有利になるだけでなく、賃貸契約や携帯電話の契約、さらには就職活動にまで影響を及ぼします。

FICO Score(ファイコ・スコア)

最も一般的なクレジット・スコアは FICO Score(ファイコ・スコア)です。これは、Fair Isaac Corporation が開発したもので、米国の90%の大手銀行や金融業者が借り手の信用リスクを評価するのに使用しています。

算出方法

このクレジット・スコアは、個人のクレジット・ヒストリー(信用履歴)に基づいて算出されます。FICOスコアは、支払い履歴、現在の負債レベル、使用されているクレジットの種類、信用履歴の長さ、新しいクレジット・アカウントを考慮して算出されます。

数字の意味

300から850までの3桁の数字がありますが、一般的に670〜739は “good”(良好)にあたります。580〜669の場合、ローンを組むことが難しくなるか、希望に沿った利率を得られない可能性があります。

FICO Score には、車や不動産のローンのためのスコアなど、いくつか種類があるので、確認してみましょう。

支払いの延滞や滞納、コレクション・エージェンシー(回収代行の専門会社)の介入、破産は、クレジット・スコアに影響します。その結果、ローンが受けられない、ローンの利子が高くなる、クレジットカードを作れない、学生ローンのリファイナンスができないといった問題に発展する可能性があります。

クレジット・レポートとは?

クレジット・レポートとは、個人のローンや返済履歴の詳細のことです。銀行、クレジットカード会社、ローン会社、保険会社、家主、携帯電話会社、電力・ガス・水道供給会社なども、クレジット・レポートを確認することがあります。なお、このレポートには、クレジットスコア、誕生年月日などの個人情報は含まれません。

採用候補者の身元調査に含まれることも

National Association of Background Screeners(NABS)がスポンサーした2018年のHR.comの報告書によると、企業の95%が採用候補者に対して何らかの身元調査を行っています(CNBC)。

また、そのうち16%が全ての採用候補者に対して信用調査や財務調査を行い、ほぼ3分の1が一部の採用候補者に対して信用調査を行っています。

クレジット・スコアとクレジット・レポートの管理

クレジット・レポートとクレジット・スコアは、ソーシャル・セキュリティ・ナンバー(社会保障番号)で管理されています。

クレジット・レポートは、アメリカの3大信用情報機関(エクスペリアン、エクイファクス、トランスユニオン)から無料で入手できます。

または Annual Credit Report から、無料で入手できます。

また、FICO Scores は、FICO の公式サイトでレポートを取得できます。無料と有料のチョイスがあるので、確認してみてください。

クレジットフリーズで個人情報を保護

データ漏洩によって盗まれた個人情報は、インターネットのダークウェブでシェアされていると言われます。

犯罪者は、こうした個人情報を使って、不正にクレジットカードを申請したり、ローンを取得したり、金融口座の開設をしたりします。

そのような犯罪の被害者になることを防ぐには、3大信用情報機関でクレジットフリーズ(信用凍結:credit freeze)の状態に設定しておき、個人のクレジットレポートへのアクセスを制限するセキュリティ対策を講じておくことが大切です。

クレジットフリーズの設定方法

前述の3大信用情報機関(エクスペリアン、エクイファクス、トランスユニオン)で、無料でクレジットフリーズを設定できます。これら3社すべてで設定しておきましょう。

それぞれのウェブサイトにアクセスしてログインすると、クリック一つでクレジットフリーズを設定することができるようになっています。オンラインでできない場合は、これらの会社に電話をかけ、クレジットフリーズを設定することもできます。

クレジットフリーズの解除方法

自分自身が新しいクレジットカードの発行やローンの申請、金融口座の開設をする場合は、一時的にクレジットフリーズを解除して、信用調査を許可することができます。

渡米後にクレジット・ヒストリーを作る方法

アメリカに来たばかりの外国人には、アメリカでのクレジット・ヒストリーはありません。また、アメリカで生まれた子供にも18歳未満ではクレジット・ヒストリーがないことがほとんどです。そんな場合、最初からクレジット・ヒストリーを作る必要があります。以下の記事をご一読ください。

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