年中を通して人気のあるパドルボード。ボードの上に立ってパドルするスポーツですが、今年に入ってワシントン州西部では3人が溺死しており、シアトル・タイムズは、その全員がライフジャケットを着用していなかったと報じています。
アメリカ沿岸警備隊によると、ボートが関係する死亡の4分の3近くが溺死で、そのうち84%はライフジャケットを着用していなかったことがわかっています。子供はもちろん、大人もライフジャケットを着用し、子供のロールモデルになることが大切です。
米国北西部では、気温が上昇しても雪解け水が流れ込む湖や川は水温が非常に低いままであることを理解する必要があります。National Weather Seattle は、気温が華氏70-80度台(摂氏21-32度)でも、湖や川の水温は40-50度台(摂氏4-15度)であることから、飛び込むと低温によるショック(cold water shock)と低体温症(hypothermia)で死に至る可能性があると指摘しています。低温によるショックで水面下で水を飲むとすぐに溺れてしまい、また、水泳が上手でも、低温によるショックを受けると10分以内に筋肉を動かせなくなるとのことです。
ワシントン州の州立公園では、パドルボードやカヤック、カヌーなど、パドルを使うものに乗る場合は、ライフジャケットの着用が義務付けられています。