デルタ航空は9日、東京・成田空港から撤退し、来年3月から日本とアメリカを結ぶ路線を東京・羽田空港に移転すると発表しました。
アメリカ運輸省は9日に羽田空港発着枠のアメリカ航空会社への割り当ての最終決定を発表。デルタはアメリカの航空会社では最多の5枠を割り当てられ、残る7枠はユナイテッド航空が4枠、アメリカン航空が2枠、ハワイアン航空が1枠となりました。
これにより、デルタ航空は来年3月にシアトル、アトランタ、デトロイト、ホノルル、オレゴン州ポートランドの5都市との成田路線をすべて羽田空港に移転し、現在ロサンゼルスとミネアポリスと羽田を結ぶ2枠を合わせた、アメリカの航空会社では最大の7枠を羽田で運航することになります。
デルタ航空の国際事業部門社長のスティーブ・シアー氏は、「都心へのアクセスを迅速化し、デルタ航空の太平洋地域全体での成長戦略を補完することになる」と述べています。
また、デルタ航空は今年9月22日に成田~シンガポール線、来年3月に成田~マニラ線も廃止し、ソウル/仁川~マニラ線を開設すると発表。これにより、デルタ航空の成田発着便が完全になくなり、アジアの他都市には、ソウル/仁川経由で大韓航空によるアクセスが可能となります。