1953年に開通して以来66年にわたりシアトルの主要道路の一つとして利用され、今年1月に閉鎖された州道99号線のアラスカン・ウェイ高架橋(Alaskan Way Viaduct)の解体が終了したと、ワシントン州運輸省が発表しました。これにともない、まだこの州道が利用されていたころから解体終了するまでの全容をまとめた約6分間の映像が公開されています。
全長11,088フィート(約3.4km)のアラスカン・ウェイ高架橋は、最終的には1日約10万台の車両が利用するようになっていましたが、老朽化や2001年2月28日に発生したマグニチュード6.8のニスカリー地震などによる損傷が確認されたことから、撤去して地下トンネルを建設することが決定。高架橋沿いの道路や線路、隣接する建物、地中のパイプなどを損傷せず、通行する車両や人に危険を与えずに撤去する作業は困難を極めました。鉄筋やコンクリートはすべてリサイクルされ、埃などを抑えるために使用された水は収集され処理されるなどの対応も行ったそうです。
地下トンネルの工事は2013年に開始され、予定から約3年遅れて2019年2月に開通しました。