キャピトル・ヒルのボランティア・パークにあるシアトル・アジア美術館のリニューアルオープンが、来年2月8日(土)に決定しました。2月8日(土)と9日(日)は午前9時から午後9時まで開館し、さまざまなイベントが無料で開催されます。
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シアトル・アジア美術館 正面入口 ©Tim Griffith
24ヶ月間にわたり行われた改修・拡張工事では、1933年に完成したアール・デコ調の建物のインフラやアクセス面、プログラムを行うスペースが改善され、現在は所蔵品の搬入と展示に向けた作業が行われています。
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Fuller Garden Court ©Tim Griffith
オルムステッド兄弟のデザインをベースに、ランドスケープの改造が行われ、美術館の周囲に遊歩道が設置されたほか、15th Avenue のバス停から美術館に直結する遊歩道の設置、ADA のアクセスが改善されました。また、正面入口の外壁やガラス、金属製の門なども洗浄され、建物東側には大型ガラスを張り巡らせたスペースが増設され、美術館を取り囲む緑地が見渡せるようになっています。
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拡張された建物東側 ©Tim Griffith
シアトル・アジア美術館の新しい常設展 『Boundless: Stories of Asian Art』 では、ギャラリーを地域や国別に分類するのではなく、異なる文化や時代の作品を「祈り」「祝い」「ビジュアルアート」「アイデンティティ」など12のテーマ別に展示することで、複雑に重なりあい、影響し合ってきたアジアの物語を伝えています。
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“Yuka,” 2000, Miwa Yanagi, Japanese, born 1967, chromogenic print, Plexiglas, Dibond mounted on aluminum with text panel, © Artist of Artist’s Estate
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Monk at the Moment of Enlightenment ca. 14th century, Chinese, wood with polychrome decoration, Eugene Fuller Memorial Collection
特別展『Be/longing: Contemporary Asian Art』では、世界のさまざまな場所に散らばる多様なアジア系アーティストの作品が展示されるそう。アジアのダイナミックさと、長い歴史と変化を感じられる新しい美術館になるのではと期待が高まっています。
シアトル・アジア美術館
Seattle Asian Art Museum
1400 East Prospect Street, Seattle
seattleartmuseum.org/visit/asian-art-museum