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日系スーパーマーケットの宇和島屋、フラッグシップストアの改修計画を発表

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ワシントン州に3店舗とオレゴン州に1店舗の計4店舗を展開し、今年で創業91周年を迎えた日系スーパーマーケットの宇和島屋は11日、シアトル市内のインターナショナル・ディストリクトにあるフラッグシップストアのリモデルとアップデートを11月から実施すると発表しました。工事は2020年10月に完了する予定で、工事期間中も営業は継続されます。

宇和島屋

宇和島屋シアトル店 完成予想図

「この一年間、90年の歴史とのつながりを保ちながら、ショッピングの体験を現代にあった形にするよう、シアトル店を再イメージする計画を作成してきました」と語るのは、2017年から宇和島屋の CEO を務めるデニース・モリグチさん。「この地域で継続的な活性化が行われていることに興奮しており、この活気に満ちた地域に貢献しながら、お客様に貢献し続けていきます」。

宇和島屋

宇和島屋シアトル店 1946年

デニースさんの祖父の森口富士松さんが第2次世界大戦前の1930年代に愛媛県からアメリカに移住し、宇和島屋をオープンしたのは、シアトルの南にあるタコマ市でした。しかし、旧日本軍がハワイの真珠湾を攻撃した1941年12月7日から約3ヵ月後の1942年2月19日にルーズベルト大統領が出した日系人強制収容を命じる大統領令9066号により、一家はカリフォルニア州北部のツールレイク強制収容所に収容されてしまいます。戦後、シアトルに戻り、再出発した一家は、1946年に現在の店舗から3ブロック北の South Main Street に最初のシアトル店をオープンしました。

宇和島屋

宇和島屋シアトル店 1970年

1970年に現在の店舗の1ブロック北に移転。シアトルで日系人を含めた移民の歴史のあるインターナショナル・ディストリクトの中心的存在に成長し、現在の店舗が隣のブロックに完成する2000年まで営業が続けられました。青い瓦屋根の外観は今も当時のままで、現在はイベント会場などとして使用されています。

宇和島屋

宇和島屋シアトル店 2000年

現在の店舗が完成したのは2000年。19年を経た今も、インターナショナル・ディストリクトの中心的存在であり続けています。

CEO のデニース・モリグチさんにシアトル店を歩きながら新しいレイアウトについて説明してもらったところ、「新しいシアトル店のデザインは、商品の質やセレクションの見せ方を改善するだけでなく、セキュリティを強化し、ショッピングの体験と買い物しやすさのバランスを向上させるため」と話してくれました。大きな変更は、南側の出入口を青果売り場に直結する位置に移動し、来店時に奥にある肉売り場や魚売り場が見えるレイアウトにすることがひとつ。また、シアトルに引っ越してきて間もない買い物客が増えていることもふまえ、「アジア料理になじみのない人が取扱商品の種類の多さに圧倒されないよう、わかりやすいサインを追加したい」とのことでした。

さらに、フードコートの手間にあるオリジナルのデリを独立したわかりやすいレイアウトにし、自家製ポケなどの人気のテイクアウトのチョイスを増やす計画です。また、物産展や試食、実演のスペースを設けることから、化粧品や食器の売り場のレイアウト、キャッシャーの位置も変更されることになります。

シアトル店舗改装プロジェクトの最新情報は、今後、宇和島屋の公式サイトで更新される予定です。

Uwajimaya, Inc.
www.uwajimaya.com



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