今年もアメリカのデイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time)の終わりが近づいてきました。
デイライト・セービング・タイムを採用していないハワイ州、アリゾナ州(ナバホのインディアン居住区域を除く)、サモア、グアム、プエルトリコ、バージン諸島以外では、11月3日(日)午前2時に時間が1時間戻ることになりますが、この時間の変更によって起きるとされる健康問題や安全に対する懸念から、時間を年間を通じて統一することを求める声が高まっています。
ワシントン州議会は、今年、時間を年間を通じてデイライト・セービング・タイムに設定する法案を可決し、ジェイ・インズリー知事が署名しました。
ワシントン州では時間の変更の中止を求める法案がたびたび提出されてきましたが、これまでは標準時(スタンダード・タイム)に設定する法案で、デイライト・セービング・タイムに設定する法案が審議されたのは今回が初めてした。
USA Today によると、ワシントン州以外でも、オレゴン州、ネバダ州、アラバマ州、アーカンソー州、テネシー州、フロリダ州が同じく年間を通じてデイライト・セービング・タイムに設定する法案を可決し、さらに19の州もデイライト・セービング・タイムに設定することを検討していますが、結局、今年も米国議会による承認は実現しませんでした。
現在の連邦法では年間を通じて標準時に設定することは州政府で決定できますが、年間を通じてデイライト・セービング・タイムに設定することは連邦政府の許可が必要となります。
なお、アメリカでは "summer time"(夏時間)ではなく、"Daylight Saving Time" という名称になっています。