シアトルで創業し、現在はアメリカやイギリスに9つのホテルを展開するエースホテルが、2020年春、京都の烏丸御池(からすまおいけ)で新しく生まれ変わる複合施設『新風館』に、日本のみならず、アジア初のホテルをオープンします。
エースホテルは、1999年に創業し、アーティストや職人など、クリエイティブな人たち、地域のコミュニティが集まる場として成長。現在はシアトル、ポーランド、ニューヨーク、ロサンゼルス、パームスプリングス、ピッツバーグ、シカゴ、ニューオリンズ、ロンドンに9つのホテルを世界で展開していますが、それぞれの街の特徴をとりいれたユニークなデザインと、地域コミュニティや企業などとのコラボレーションを行って新しい文化を発信するプラットフォームとなっています。
そのエースホテルの日本・アジア初のホテル「エースホテル京都」が位置するのは、NTT都市開発が、「伝統と革新」という新風館のコンセプトを継承し、「この場所ならではの魅力を持つ、京都のランドマークとなる開発」を新たなコンセプトに加え、ホテルと商業の複合施設として再開発した新風館。
新風館は2001年に京都市に登録文化財として登録されている旧京都中央電話局を活用した商業施設として開業しましたが、今回の再開発では、世界的に活躍する建築家の隈研吾氏が外観デザインを手がけ、新しい棟が完成。旧京都中央電話局を活用した既存棟は、1階を商業施設とし、2階及び3階がエースホテル京都に。また、新築棟は地下1階から地上1階はレストランやショップがそろう商業スペース、2階から7階はエースホテル京都となります。
エースホテル京都のインテリアは、過去10年で4つのエースホテルのインテリアを手掛けてきた、ロサンゼルスに拠点を置くコミューン・デザインが担当。デザイン・プリンシパル、ロマン・アロンソ氏は「コンセプトは東洋と西洋のアートと伝統工芸を通じた交流に根ざしたもの。日本全国のアルチザンと職人とのコラボレーションを試みましたが、このプロジェクトでは京都出身のアーティストが多く関わっています」と話しています。
代表取締役社長のブラッド・ウィルソン氏によると、日本での事業展開は長年の夢だったとのこと。「京都の美と歴史に敬意を表しながら、世界に向けての繋がりと新しいカルチャーをはぐくむ空間を造るという、私たちの共通の夢の完成に向けて、NTT 都市開発や隈研吾氏をはじめとする、名実ともに優秀なチームとパートナーシップを組むことは、光栄であり、身が引き締まる思いです」。
エースホテル京都
京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2外
オープン予定:2020年春
www.acehotel.com
写真提供: Ace Hotel