2030年までに交通事故による死者と重傷者をなくすことを目標としているシアトル市が、市内各地の車線境界線のある主要道路の最高時速を25マイル(約40km)に引き下げると発表しました。
10日には Rainier Avenue South の最高時速が25マイルに引き下げられました。2020年にはその他の主要道路の最高時速を引き下げていくことが予定されており、シアトル南西部・南東部から始められます。また、Aurora Avenue と Lake City Way を含むハイウェイの最高時速については州政府と協議し、許可が出てから変更されることになります。
シアトル市は2016年に市内の制限時速を25マイルに引き下げると決定しましたが、ダウンタウンの制限時速の標識を25マイルに取り替えましたが、ダウンタウンの外の主要道路は変更されておらず、ほとんどが45マイル(約72km)となっています。
シアトル市交通局(SDOT)によると、今年に入って交通事故死した人は2018年の2倍近い25人、重傷者は153人で、その大半が歩行者でした。重傷者の数は昨年から減少していますが、交通事故による死者と負傷者の数は過去10年であまり変わっていません。
また、シアトル市によると、時速30マイル(約48km)で走行していた車が歩行者や自転車に衝突した場合、時速25マイル(約40km)の場合よりも死亡する確率が2倍になります。また、時速20マイル(約32km)の場合は、90%が負傷しても命をとりとめるとのことです。