CDC(疫病予防管理センター)は14日、シアトルを含む全米5都市の保健局でインフルエンザのような症状を発しながらもインフルエンザには感染していないことが確認された患者に対し、新型コロナウイルス「COVID-19」感染の検査を行うと発表しました。
CDC 国立予防接種・呼吸器疾患センターのナンシー・メッソニエ所長は14日に行われた電話会見で、「CDC は、域密着型のインフルエンザの監視を行い、インフルエンザに似た症状のある人々の新型コロナウイルス検査を可能にするため、5カ所の公衆衛生機関との協力を開始した」と表明しました。これは既存のインフルエンザと呼吸器系疾患の監視システムを活用したもので、このウイルスが地域で広がっているか、いつ感染しているかを検出するのに役立つ追加の対策。「このウイルスの持続的な感染拡大を防ぐためにあらゆる努力をしているが、感染拡大の可能性に備えておく必要がある。この結果は、対応戦略の変更につながる早期の警告信号となる」。この会見の内容は CDC の公式サイトで公開されています。
シアトル
ロサンゼルス
サンフランシスコ
シカゴ
ニューヨーク
CDC はこれは新型コロナウイルス「COVID-19」の感染拡大を防ぐための対策強化の第一歩であり、全米の監視システムが構築されるまで今後数週間以内に検査を行う都市を増やす計画です。
この会見で、メッソニエ所長はインフルエンザの感染拡大にも触れ、昨年12月にはインフルエンザ B の感染が多く見られたものの、最近はインフルエンザ A(H1N1)が急増しており、子どもの入院率は感染がひどかった2017-18シーズンと同じぐらいに高くなっていると指摘し、「インフルエンザに抵抗するワクチンはあるが、新型コロナウイルスに対抗するワクチンはない。しかし、ウイルスの感染拡大を防ぐために皆ができることがある。情報を入手すること。CDC の公式サイトは最新情報とアドバイスを毎日更新している。呼吸器系ウイルスの感染拡大を防止する予防策を毎日怠らないこと」と呼びかけています。
また、現在は不確実な状況ですが、CDC の公衆衛生の専門家は最新データにもとづいて最善の勧告を行うよう努めており、このウイルスについてさらに詳しいことがわかるにつれ、その勧告も変わるだろうと述べました。