新型コロナウイルスの感染の拡大を受け、ワシントン州のジェイ・インスリー知事は16日にsocial distancing(社会的距離を保つこと)対策を宣言しましたが、これに従っていない住民を目撃したシアトルの北に位置するエベレット市のキャシー・フランクリン市長は20日、ワシントン州で初めて外出禁止令を出しました。
Everett @MayorCassie issued a mayoral directive urging all city of Everett residents and business owners to stay home, except for certain essential activities and work to provide essential business, government services or public infrastructure. Learn more https://t.co/0AnIJ7aWc3 pic.twitter.com/3yrykFDH1r
— City of Everett (@EverettCity) March 21, 2020
フランクリン市長は King5の取材に対し、散歩に出た際、複数の家族が公園に集まり、子供が集団で遊んでいるなど、社会的距離を保っていない様子を目撃したこと、午後5時頃に車で帰宅しようとしたところ渋滞に巻き込まれたことについて触れています。
なお、この外出禁止令は、医療や食料品店、薬局やガスステーション、チャイルドケア施設など必要不可欠な分野は対象外です。また、少なくとも6フィート(約2メートル)の間隔を維持するのであれば散歩やハイキング、ランニングをすることは許可されています。
「多くのことを要求していることはわかっていますが、私たちがこの危機を乗り切るために、私たち一人一人が自分の役割を果たすことが必要です」。
フランクリン市長は、必要不可欠なサービスを維持しながら他人との接触を制限するよう要請し、できるだけ多くの人が外出しないようにすることで新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせ、脆弱な人たちを感染から守るよう呼びかけています。
ワシントン州のジェイ・インスリー知事は20日の記者会見で、「16日から実施されている社会的距離を保つことがきちんと実行されているというデータが出ている」ことから外出禁止令を出す必要はないと述べましたが、今後の動きに注目です。