シアトル市は24日、地元のレストランを支援するため、宅配サービスがレストランに請求する手数料の上限を15%に設定する緊急命令を出しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大を抑制するため、ワシントン州全域に自宅待機命令が出される中、レストランは店内での飲食が許可されず、宅配・テイクアウト・ドライブスルーでのみ営業が許可されている状況が続いています。
そのため、営業できるレストランも規模を縮小せざるをえず、すでに薄利で営業している小規模な独立系レストランやマイノリティが所有するレストランが大きな影響を受け、財政難に直面しています。
「住民の多くは宅配サービスを利用して地元のレストランを支援しているが、これらのサービスは購入価格に基づいてレストランに手数料を請求している。飲食店と宅配サービスの契約はそれぞれ異なるが、中には購入価格の30%以上の手数料をレストランに請求するところもある。手数料が規制されず中小企業の経営者に不当な負担が課され、一部の経営者は今非常に必要としている収益のかなりの割合を宅配サービスに譲渡するようになってしまっている」とジェニー・ダーカン市長はニュースリリースで述べました。
この緊急命令は直ちに発効し、ワシントン州が再び店内での食事のサービスを許可するまで続くことになります。
更新:2020年5月11日