毎年11月11日は、退役軍人を称える祝日『Veterans Day』です。
この日、アメリカでは軍人として奉仕した退役軍人（生存者と故人）を称えるため、全国各地でパレードやさまざまな行事が行われ、バージニア州アーリントン国立墓地でも大統領や副大統領が出席し、式典が執り行われます。
ベテランズ・デーとは
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ベテランズ・デーは、第一次世界大戦の主な戦闘がドイツの休戦協定調印とともに公式に終結した1918年11月11日の午前11時にちなみ、その翌年の1919年11月11日に『Armistice Day』（終戦記念日）として祝われました。
1926年には米国議会がこれを毎年の記念日にする決議を採択し、1938年には連邦祝日となりました。そして、第二次世界大戦後の1954年に当時のドワイト・D・アイゼンハワー大統領が、「戦時中も平時も国に奉仕したすべての人々を称えるため」に名称を『Veterans Day』（退役軍人の日）に変更する法律に署名しました。
退役軍人
国勢調査によると、2023年、米国の退役軍人の人口は1580万人で、18歳以上の民間人の6.1％を占めます。このうち女性退役軍人は170万人で、退役軍人全体の10.9％です。
戦争別では、第二次世界大戦に従事した退役軍人は0.6％、朝鮮戦争は3.5％、ベトナム戦争は33.0％、ペルシャ湾戦争は24.8％、9.11以降は28.0％です。
退役軍人の人種別構成は、非ヒスパニック系の白人が72.2％、黒人またはアフリカ系アメリカ人が12.6％、ヒスパニックまたはラティーノが8.6％、アジア系が2.0％などです。年齢構成では、75歳以上が27.9％、35歳未満が8.3％となっています。
2024年の状況
- 連邦政府機関は11日（月）が祝日となり、多くの緊急を要しない政府サービスは休業となります。
- 郵便局は休業で、郵便の配達はありません。
- 大手の銀行は休業となりますが、オンラインバンキングや ATM は平常通りです。
- 株式市場は平常通りです。
- 学校は休校になる場合が多いようです。正確な休校日は学区のウェブサイトやニュースレターなどでご確認ください。
- 小売店やレストランは平常通りです。小売店の中には退役軍人を対象にした特別セールをするところもあります。
Veterans Day と Memorial Day との違い
Veterans Day は、すべての軍人を称える日です。
一方、5月の最後の月曜の 『Memorial Day』 は、南北戦争から現在までの米国の軍事任務における戦没将兵を追悼する、戦没将兵追悼記念日です。
