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大統領就任式が無事終了!バイデン政権が始動しました。

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2021年1月21日、大統領就任式が首都ワシントンD.C.にある連邦議会議事堂の西正面で行われ、民主主義の根幹である “平和的な政権交代” が行われました。

今回は新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、そして暴力によって選挙結果を覆そうとしたトランプ大統領の支持者が1月6日に選挙人団の投票集計が行われていた連邦議会議事堂を攻撃するという事件が起こったため、これまでになく厳重な警戒態勢になっていましたが、湿っぽさや寂しさのようなものは中継の画面からは感じられず、時間どおり午前11時15分に大統領就任式が開始され、正午には第46代大統領が誕生しました。

ここでは就任式での重要な儀式やパフォーマンスを動画でご紹介しますね。

もくじ

Pledge of Allegiance(忠誠の誓い):ジョージア州の消防隊長アンドレア・ホール

アメリカではキンダーガーテンでも子どもたちが行う、忠誠の誓い。手話でも行ったことで、「インクルーシブ」というバイデン政権の姿勢を感じさせました。

National Anthem(国歌独唱):レディー・ガガ

Poetry Reading(詩の朗読):アマンダ・ゴーマン全文はこちら

Musical Performance(独唱):ジェニファー・ロペス

ジェニファー・ロペスが 『This Land is Your Land』『America the Beautiful』 を歌った後、スペイン語で叫んだことが話題になりました。

“Una nación, bajo Dios, indivisible, con libertad y justicia para todos!”

これは英語で:

“One Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.”

つまり、アメリカではキンダーガーテンでも子どもたちが胸に手を当てて国旗を見上げて暗唱する the Pledge of Allegiance(忠誠の誓い)の後半、「万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国」だったのですねー。

“I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.”
(私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います)

Musical Performance(独唱):ガース・ブルックス

カマラ・ハリス氏の宣誓

カマラ・ハリス氏が宣誓し、第49代副大統領に就任しました。女性では初、黒人・南アジア系では初の副大統領の誕生です。

ジョー・バイデン氏の宣誓

ジョー・バイデン氏が宣誓し、第46代大統領に就任しました。アメリカの歴史上、最高齢の大統領の誕生です。

大統領の宣誓の言葉は合衆国憲法第2条に次のように定められています。

“I do solemnly swear (or affirm) that I will faithfully execute the Office of President of the United States, and will to the best of my ability, preserve, protect, and defend the Constitution of the United States.”
「私は合衆国大統領の職務を忠実に遂行し、全力を尽して合衆国憲法を維持し、保護し、擁護することを厳粛に誓う(あるいは確約する)」

バイデン大統領による就任演説(inaugural address)。(全文はこちら

バイデン大統領は何度も団結(unity)を呼びかけました。もちろんそれが簡単に成就できると思っているわけではなく・・・

“I know speaking of unity can sound to some like a foolish fantasy these days. I know the forces that divide us are deep and they are real. But I also know they are not new. Our history has been a constant struggle between the American ideal that we all are created equal and the harsh, ugly reality that racism, nativism, fear, demonization have long torn us apart.”

「最近では、団結といえば馬鹿げた空想のように思える人もいるだろう。私たちを分断する溝は深く、それらが現実であることを知っている。しかし、私はそれらが新しいものではないことも知っている。私たちの歴史は、皆が平等に作られたというアメリカの理想と、人種差別、民族主義、恐怖、悪者扱いする行為が長い間私たちを引き裂いてきた、過酷で醜い現実との絶え間ない闘いである」

でも、我々は一緒に前進することができると、バイデン大統領は述べました。

「一緒に、恐怖ではなく希望のアメリカの物語を書こう。分断ではなく団結の。闇ではなく光の。礼儀と尊厳についてのアメリカの物語。愛と癒し、偉大さと善良さの」

その後、ワシントン郊外のアーリントン国立墓地で無名戦士の墓での献花、ホワイトハウスまでの行進などを行いました。

これまでになく警備が強化されていた中、バイデン大統領とそのご家族は大統領専用車から出てペンシルバニア・アベニューをホワイトハウスまで歩くという就任式の伝統の一つを実行しました。この伝統は1977年にカーター大統領が始めたものなんですね。ハリス副大統領とそのご家族もこれにならいました。

Celebrating America

午後8時30分~午後10時:俳優のトム・ハンクスが司会を務め、たくさんのセレブリティが出演する特別番組が放送されました。

この間にも、バイデン大統領はパリ協定(Paris Climate Agreement)への復帰宣言など、さまざまな大統領令に署名しています。また、ジェン・サキ大統領報道官が最初の記者会見を行いましたが、画面を通しても場の雰囲気がプロフェッショナルに変わったように感じられました!

パンデミック、経済問題、気候変動、人種差別など、さまざまな問題が山積みのアメリカ。今回ほど民主主義を当たり前とは思ってはいけないことを実感したことはありませんでしたが、大きな問題もなく平和的な政権移行ができたことに、ひとまず安心しました。

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