サイトアイコン junglecity.com

育児漫画の出版で保護猫を支援!シアトル在住のはるかさんと日本在住のもすさんにお話を聞いてみました。

育児漫画

育児中のお父さんやお母さんが描いた育児漫画。さっと読める短いエピソードにも親御さんのいろいろな思いが詰まっていて、爆笑させてくれたり、「自分だけじゃないんだ」と思わせてくれたり、ほのぼのさせてくれたりと、いろいろいい効果があります。

シアトル在住のはるかさんと、日本在住のもすさんも、日々の育児を漫画にしてインスタなどでシェアして、フォロワーさんからたくさんの共感の声を集めています。そんなお二人が日本の猫の保護活動に寄付するために電子書籍を共同出版する試みを始めたと聞いて、お話を伺ってみることにしました。

  • もすさん:日本在住。家族は夫・娘のみよちゃん、猫3匹。日常の漫画やエッセイ漫画のお仕事もされていて、インスタのフォロワー数は5万7千人超え。インスタグラム:@mosumanga30
  • はるかさん:シアトル在住。家族は夫・娘のぽーちゃん。これまでにも作品を電子書籍で出版し、売り上げを猫の保護活動支援に寄付されています。インスタグラム:@alexandharuka

― 漫画を描き始めたきっかけは?

はるかさん:育児が始まる前から『アレックスとはるか』というタイトルで、夫と私の日常をテーマにしたインスタ漫画を描いていました。もすさんと知り合うことができたのも、それがきっかけです。そして、漫画が100本ほどたまった時、電子書籍にして出版し、売り上げがあればすべて日本の猫の保護活動に寄付しようと思いつきました。

― 猫の保護活動に寄付をしようと思ったのはなぜでしょう。

はるかさん:実家では私が幼い頃から猫を飼っていたので、猫が大好きです。なので、日本の保護猫の現状や殺処分について知った時、何か自分にできることはないかと考えました。時間もお金もあって、シェルターを運営して猫たちを保護することができれば理想ですが、それはできません。そこで、自分にできることを考えた時、漫画を描いて、電子書籍にして出版し、売り上げがあれば猫の保護に寄付するということを思いつきました。書籍を出版するというのも幼い頃の夢でしたし、一石二鳥だなと。

もすさん:私の場合、結婚して猫を飼うことになったのですが、「里親募集」の広告を見て伺ったご家庭は、お年寄りのご夫婦がたくさんの猫を保護しているところだったのです。それまでネットやペットショップでも寄付を募る呼びかけを見たことがありましたが、ちゃんと寄付できるかどうかわからず躊躇していました。でも、何分に何匹の猫が殺処分されているといったことを見て、自分にも何かできないかと。はるかさんと同じく、理想的にはシェルターを作って猫を養ってあげたいですが、そうもできません。そこで、昨年、電子書籍の売り上げで貢献するという、はるかさんの活動を知って賛同しました。

― 今回のキャンペーンも面白いですね!

はるかさん:今回の電子書籍では、「かわいそうなパパ」というお題でフォロワーさんからエピソードを募集し、4名を選ばせていただくことにしました。息子さんや娘さんの、お父さんに対する塩対応のエピソードを募集しています。なぜこのお題かというと、私の娘はかなりパパに冷たいんですね(笑)。生後3か月頃から・・・いや、おそらく生まれる前からでしょうか。私のおなかの中で動き出した時も、夫が私のおなかに手を置くと動くのをやめていたのです。生まれてからも、そもそもパパを無視していますし、抱っこしようとするパパから逃げて、私のところに来るんです。

もすさん:私の娘は今3歳なのですが、寝起きの機嫌が悪いんです。そして、起きた時に目の前にパパがいようものなら、大泣きします(笑)。それで、フォロワーの皆さんから、お父さんに冷たいお子さんとのエピソードをお送りいただいて、その中から4名の方を選んで漫画にさせていただこうと思いました。

― なぜ漫画なのでしょう?

はるかさん:私にとって、漫画は自分の表現方法ですね。何かを伝える時に絵をつけて漫画にする方が、うまく伝えられるように思います。幼い頃、漫画家になりたかったのですが、ずぼらで面倒くさがりな私には無理でした(笑)。でも、今もいろいろな方の漫画を読んで、こうやって表現したらいいんだなと学んでいます。

もすさん:小学生の時から漫画を描いていました。トーンを切って貼り付けたりもしていましたね。将来は漫画家になりたいと思っていましたが、今、育児漫画というカテゴリで、日常の漫画やエッセイ漫画のお仕事をいただいたりすることができています。

― 漫画を描いていて良かったなと思うことは。

はるかさん:漫画にすることによって、状況を客観的に見られるようになりました。イラっとすることがあっても、「これはネタになる」と考えられます。あと、ママ友が増えました。シアトルに住んでいる方がフォローしてくれて、直接会ってしょっちゅう遊ぶようになったりして。それに、他の育児漫画を見ることで、育児はこういうこともあるんだなと予備知識が増えたように思います。「私だけじゃない」と思えることで、気が楽になったりもします。なので、これからママになる人や、今がんばっているママが私の漫画を読んで、「自分だけじゃないんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。

もすさん:漫画を描くことで、子どものことをよく観察するようになりました。今、何を考えているんだろうとか、何を考えてこうしているんだろうとか、こちらも考えさせられます。そして、嫌なことをされても待つことができたり、大変なこともネタになります(笑)。

はるかさん:子どもの成長は早いと聞きます。あっという間に大きくなってしまうのでしょうね。それを漫画にすることで、小さなことも忘れることなく思い出にすることができます。そうだ、私の場合、ほぼ自分のためですね。自分の思い出のために描いているという方がしっくりきます。

― 我が家の場合は男の子で、赤ちゃんやトドラーだった時代ははるか昔になってしまいました。なので、育児漫画を読む時は「そんなこともあったなー」と遠い目になったりしますが、お二人の娘さんたちの子育ての日常は、プリキュアとか、女の子の髪の毛の結び方とか、私が経験しなかったことが面白くて。子どものお父さんに対する塩対応を思い出したら、私も応募させていただきたいと思います。ありがとうございました!

モバイルバージョンを終了