1月中旬、約1年半ぶりに久石譲さんがシアトルに戻ってこられました。前回に続き、今回のシアトル・シンフォニーとの共演も全て完売。さらに、今回は約1週間に及ぶスペシャル・レジデンシーで、メインイベントの公演以外にも、多忙な日程が組まれていました。
主なものでは、室内楽プロジェクト『Music Future』で自身のキュレーションによるオリジナル作品の指揮、若手音楽家と対話する Youth in Conversation、シアトルの高校でシアトル・ユース・シンフォニー・オーケストラによるリハーサルの指導など。久石さんから直接指導を受けられるなんて、ユースのみなさんにとって貴重な機会となったことが想像できます。
公演初日の前日11日は、ファウンダーズ・ボックスで2時間にわたりリハーサルを見学させていただきました。プレスのみに公開されていた9日のリハーサルには行くことができなかったので、とてもラッキーです!
舞台上で久石さんが楽団員に話している内容はところどころしか聞こえませんでしたが、プログラムの前半に演奏する久石さん作曲の交響曲第2番を部分的に繰り返し演奏しながら、ホルン、ビオラ、ティンパニーなどの演奏者に呼びかけて理想の音を創り上げようとしている ー そんな様子を見ていると、いろいろ考えさせられますね。一緒に座っていた役員の方も「指揮者と楽団員たちの公演にはいつも励まされてきました。リーダーは孤独だけれど、一緒に働いている人とうまく協力し合い、お互いの力を最大限に引き出すことができれば、一緒に何かを成し遂げられる」と話してくださいました。
公演初日は、普段より若者や家族連れが多く、会場は賑やかで、熱気がありました!舞台に久石さんが登場すると、大きな拍手が湧き起こり、休憩の時には興奮冷めやらぬ観客でロビーがいっぱいに。そして後半のプログラムが終了し、久石さんが『ハウルの動く城』から『Merry-Go-Round』、そして『君たちはどう生きるか』から『As Me Why』を演奏すると、「これを聴けると思わなかった!」という声が聞こえました。アンコールが終わっても、歓声と拍手はしばらく鳴り止まず。こんなに熱狂的なファンがいたら、もしかしたらまたシアトルに来てくれるかもしれませんね!詳しいレポートは下の記事でご一読ください。