
Happy New Year!
あけましておめでとうございます!
今年はうさぎ年ですね。
月並みですが、うさぎにあやかり、さらなる飛躍の年にしたいと思い、いろいろと計画しています!
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、2020年に始めたポッドキャストも、先日、34回目の収録・年末特別編「今年読んだおすすめの本」を公開することができました。
昨年やってみたこのトピックを聴いてくださった方から、「今年は本の回はないのですか」とお問い合わせをいただいたので、ファシリテーションのプロの恵・エリクセンさんを再びゲストにお迎えし、今年読んだ本の中からおすすめの本について語り合ってみました。
すると、今の自分に必要な本、感情移入してしまう回顧録、歴史や社会問題を知る小説、大人のための絵本、子どものおすすめの本など、いろいろ出てくるではないですか。
今回のポッドキャストで何度か会話に出てきたことに通じる、名言の多い作家アナイス・ニンの言葉。
“We don’t see people as they are. We see people as we are.”
(私たちは人をあるがままに見ていない。見たいように見ているのだ。)
“We don’t see things as they are, we see them as we are.”
(私たちは物事をあるがままに見ていない。見たいように見ているのだ。)
人は他人が想像もできないことを経験していて、他人にはその一部しか見せていないので、他人はその一部しか見ることができない。
それぞれの経験と知識と想像力は非常に限られたもので、他人は本当に人のことを知ることはできない。その人が自分にとって本当に大切な人であったとしても。
でも、そこをわずかでも補ってくれるのが、たくさんの深い対話であり、本なのですよね。
これまでのゲストがシェアしてくださった「今年のおすすめ本」と「ずっと好きな本」もたくさん集まりましたので、ここでもご紹介します。
「新年に本を読みたいな」という方は、ぜひご覧になってみてください。
- 今年も本に助けられたことが多かったという恵・エリクセンさんが選んだのは、こちらの2冊
- ジャングルシティ代表・オオノタクミが今年読んだおすすめ本
- エピソード#3 シアトル在住の照明デザイナー・木下有理さん
- エピソード#4 シアトル在住の建築家・松原博さん
- エピソード#6 シアトル在住の写真家・サリーン香也子さん
- エピソード#8 らーめん山頭火をワシントン州などで展開している米田純さんに、コロナ禍対策・新規事業について聞いてみた。
- エピソード#10 Salesforce/Tableau シアトルオフィスの鷹松弘章さんに、コロナ禍での社内の変化、アメリカでの子育てでのボランティアについて聞いてみた。
- エピソード#17 単発プロペラ機での単独飛行による世界一周に成功した隻眼のパイロット 前田伸二さん
- エピソード#18 シアトルのシェフ・相馬睦子さんはアイデアの宝庫
- エピソード#19 Back To School! 医療関係のお仕事をしているお母さんたちの一年半。医師/ともこさん
- エピソード#20 大人のじぶん探求部 Tapestory タペストリー』渡辺佑子さん
- エピソード#21 アーティストの太田翔伍さん「アーティストとして感じるアメリカの変化とは?」
- エピソード#22 ITエンジニア・今崎憲児さん 「子どもたちにコンピュータサイエンスを英語で教える ことへの思いとは」
- エピソード#27 「日本からの移民の歴史を伝えることの意味」ワシントン州日本文化会館の中村有理沙さん
- エピソード#28 マレーシア父子留学 株式会社ドロップ取締役・篠田厚志さん
今年も本に助けられたことが多かったという恵・エリクセンさんが選んだのは、こちらの2冊

『Crying in H Mart』
by Michelle Zauner
韓国系の母親と白人の父親との間にアメリカで生まれたミシェルさん(バンド『Japanese Breakfast』のボーカル)が、母親との関係を中心に書いた回顧録。描写が細かくてリアリティがあり、自分と母親との関係、自分と自分の娘との関係、外国に生きる一人の人間としてのあり方、誰にでも訪れる老いなど、多くのことを考えさせられます。
『Transitions: Making Sense Of Life’s Changes Book』
by William Bridges
今年の夏、約16年住んだアメリカから日本の東京に本帰国し、多忙な時期を過ごす中、「こういう状態の時は何を読めばいいの?」と、探して見つけた一冊。転職、結婚、離婚、退職など、誰にでもあ る人生のトランジション(移行)にある方、これからトランジションを迎える方におすすめ。「時間は有限。だったら、自分が望むことをやって生きていきたいと思う」。
略歴:バーモント州の大学院 School for International Training で国際教育修士号取得。PYE Global Art of Facilitation 修了。コーチ養成機関 CTI のアメリカ本部からプロコーチ資格 CPCC を取得。特技は聴く、待つ、育てること。20代後半から15年間アメリカで過ごした後、帰国。現在は東京多摩地域に住む。一女の母。最近夢中なことは観葉植物集めと靴下編み。大人のじぶん探求部 Tapestory の共同設立者。コラム「海外で自分の声を見つけるまで」連載中。
ジャングルシティ代表・オオノタクミが今年読んだおすすめ本

『ミウラさんの友達』
益田ミリさんの漫画家デビュー20周年記念作品で描きおろし。先日3年半ぶりに行った日本の書店でたまたま目にし、立ち読みで完読してしまいました。人間関係に悩んでいる人、本当ならまだ生きているはずだった人を失った経験のある人なら特に、感じるものがあると思います。
『マリメッコの救世主 キルスティ・パーッカネンの物語』
ウッラーマイヤ・パーヴィライネン著 セルボ貴子・訳
1951年に創業したフィンランドのブランド『マリメッコ』。1985年から赤字に陥っていたのを1991年に買収して立て直したキルスティ・パーッカネンの伝記。マリメッコが好きな人、 パワフルなビジネスウーマンの人生について読みたい人におすすめ。フィンランドの歴史や社会の変化も知ることができます。
『The Elegance of the Hedgehog』
フランス人作家・哲学教師のミュリエル・バルベリの作品。主要な登場人物もいいのですが、深みのある映画や書籍、音楽などが話に出てきて、好奇心を刺激 されます。意外なところに出てくる日本や日本人についての描写を通して、異なる価値観や考えが見えるのも面白い。
『The Barren Grounds』
by David A. Robertson
息子がクラスで読んで良かったというので読んでみました。舞台は現代のカナダで、主人公は強制的に親から引き離された先住民の子どもたち。カナダの先住民政策に関していろいろな本を読んだりポッドキャストを聴いたりしていたので、息子ともいろいろ話し合うことができました。
エピソード#3 シアトル在住の照明デザイナー・木下有理さん

『陰翳礼讃』
谷崎潤一郎・著、大川裕弘・写真
だいぶん前に、日本の本屋で見つけて買いました。大川裕弘さんの写真が美しいので、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読んだことがある人にはいいかもです。帯には「デザイナー、建築家、ミュージシャ ン、画家、編集者、読書家、美大生・芸術系の学生必読」と書いてあります。
略歴:京都府京都市生まれ。大阪モード学園でインテリアを学び、卒業時にインテリア・モード大賞を受賞。1993年に家族が経営する株式会社木下に入社してトータル・インテリア・アート事業部 『Umbo』 を始動し、翌年から世界各地の小物の輸入販売や世界中の布を使用したオリジナルの着物や小物の販売を展開。2003年、アメリカ・カリフォルニア州にて Umbo USA を設立し、販売網をアメリカに拡大。2006年、照明デザイナーとして独立し、日本・ドイツ・アメリカで個展の開催や展示会への出展を実現。2008年2月にシアトルに移住し、精力的に活動の場を広げている。
・エピソード#3を聴いてみる。
・インタビュー「自分に嘘のない空間のクリエーターになれるよう、作品を作り続けていきたい」
・www.yurikinoshita.com
エピソード#4 シアトル在住の建築家・松原博さん

『The Year 1000』
by Valerie Hansen
紀元千年ごろ、実はグローバル化が起こっていたことを、わかりやすく紹介する本。『源氏物語』にも登場する白檀や伽羅木は、実は中国経由で中東やアフリカから輸入されていたことなど、商業を通して世界の隅々まで実はつながっていたことを書籍や事例を挙げて詳しく説明しています。
略歴:GM STUDIO INC. 主宰。東京理科大学理工学部建築科、カリフォルニア大学ロサンゼルス校建築大学院卒。清水建設設計本部、リチャード・マイヤー設計事務所、ジンマー・ガンスル・フラスカ設計事務所を経て、2000年8月から GM STUDIO INC. の共同経営者として活動を開始。主なサービスは、住宅の新・改築及び商業空間の設計、インテリアデザイン。
・エピソード#4を聴いてみる。
・松原博さんインタビュー
・松原博さん エッセイ:街路樹
・www.gmstudio.us
エピソード#6 シアトル在住の写真家・サリーン香也子さん

『Glucose Revolution The Life-Changing Power of Balancing Your Blood Sugar』
By Jessie Inchauspe
食生活をガラッと変えることなく痩せる、そして疲れにくい体質を作るという本です。夫婦で読み、「なるほど」と思わせられました。この本をきっかけに初めてオーディオブックを聴い てみて、こういう読書もいいな~と思いました。
略歴:1996年に渡米。Fortune 50の企業で10年間ファイナンシャルアナリストやマーケティング・プロジェクトマネジャーとして勤務後、念願の写真家になるために脱サラを決意。ウェディング・フォトグラファーとして起業し、現在は食べ物と人のポートレートの撮影を中心に活動している。
・エピソード#6を聴いてみる。
・写真家のサリーン香也子さんが案内する「シアトルの写真撮影におすすめのスポット」
・k.mae studio
エピソード#8 らーめん山頭火をワシントン州などで展開している米田純さんに、コロナ禍対策・新規事業について聞いてみた。

『アメリカの心』
UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION
ずいぶん古い本ですが、1980年代に「グレーマター運動」という広告活動があり、ユナイテッドテクノ ロジー社がウォールストリートジャーナル紙に掲載した75のメッセージを本にしたものです。私がアメリカでのビジネスに憧れたきっかけになった本なので、紹介させていただきます。とても心に刺さる メッセージの数々なので、皆さんにも是非読んで頂きたく思います。
略歴:Food’s Style USA Inc. 社長。神奈川県出身。小学生の時に野球を始め、早稲田大学野球部では東京6大学野球で優勝を経験。西武百貨店に入社し、本店営業企画、筑波店販促課長などを歴任。2003年に楽天に転職し、東北楽天ゴールデンイーグルスの球団代表に就任する。2013年には球団史上初のリーグ優勝、日本一を経験。2014年より現職。
・エピソード#8を聴いてみる。
・インタビュー「人生の転機では常に “挑戦” の道を選んだ」
・Food’s Style USA Inc.
エピソード#10 Salesforce/Tableau シアトルオフィスの鷹松弘章さんに、コロナ禍での社内の変化、アメリカでの子育てでのボランティアについて聞いてみた。

『超一流の人の「健康」の極意』
小林弘幸・著
身体だけでなく、精神の健康をしっかり保って、パフォーマンスの良い人生を送るコツを、順天堂大学病院の小林先生が簡潔に丁寧に説明してくれています。ちょっとした時に読み返すと、少しの違いで体と精神を労り、磨く方法を知ることができます。心配性だったり、不安があったり、疲れることの多い人にはとてもおすすめですし、どこかしっかりし た人生を歩むためのヒントが欲しいという人にもおすすめです。
略歴:1998年にMicrosoft Corporation 日本支社に入社し、2001年から米国本社にて技術職の主幹マネジャーを務める。2017年にデータ解析大手の米国 Tableau Software(タブロー)入社。スターティアホールディングス株式会社などの社外取締役も務める。個人でもエグゼクティブコーチングやコンサルタントとして活動。日本国内の大学・高校・企業などで講演活動も行っている。
・エピソード#10を聴いてみる。
・子供が通う 『Pacific Northwest Ballet School』 でメイク&コーチング
・エッセイ:日本企業の課題と存続へのアプローチ
エピソード#17 単発プロペラ機での単独飛行による世界一周に成功した隻眼のパイロット 前田伸二さん

今年出版した初の著書『単独世界一周フライトを成し遂げた 隻眼のパイロットが語る「夢を実現する ための方程式」』
略歴:1979年生まれ。北海道十勝出身。日本航空高校航空工学科、日本大学理工学部航空宇宙工学科を卒業後、2002年7月に1年留学プログラムで渡米。プログラム終了後、アリゾナ州のエンブリー・リドル航空大学で航空安全危機管理を学ぶ。在学中の2004年にパイロットとしての訓練を始め、2005年に双発計器飛行付自家用操縦士免許、2016年に念願の事業用操縦士免許(コマーシャル・パイロット・ライセンス)を取得。現在は、航空機製造会社に勤務しながら、非営利団体 Aero Zypangu を設立し、代表として講演活動などを展開している。愛機の単発プロペラ機で、2021年に43日間かけて18カ国をまわる世界一周単独飛行に成功。
・エピソード#17を聴いてみる。
・インタビュー「日本人唯一の “隻眼のパイロット” として、若者の教育に貢献したい」
エピソード#18 シアトルのシェフ・相馬睦子さんはアイデアの宝庫

『パスタの新しいゆで方 ゆで論』
奥田政行(著)、小暮満寿雄(イラスト)
フレンチや和食、スペイン料理の店で働いたことがあるので、それ系の本は今まで読んでいましたが、最近、積極的にイタリア系の料理本を読んでいます。今年の一押しはこれ。もともとワンオペで自宅のキッチンみたいなところでパスタを茹でていた著者が、「店が忙しい時にどうしたら美味しくパスタを茹でられるか」と考えて編み出した、今までのパスタ界の常識を覆す理論やバリラ社もびっくりしたやり方が載っています。著者はこのパスタの茹で方について全国で講演し、その度に腕に自信がある他のシェフと対決しますが、100回以上やって一度も負けたことがありません。パスタはちょっとの工夫ですごく美味しくなるので、パスタの辞書的に家にあると便利かも。食材の組み合わせとか噛む回数とか味の濃さとか、サイエンスがベースなのでわかりやすく、読んでるだけでも面白いです。「世界で一番おいしいペペロンチーノ」の作り方など、プロだけでなく、家庭でも使える、わかりやすいパターンもいろいろ載っています。
『副菜の鬼』
By ariko
普段インスタグラムでフォローしていて、刺激をもらっている人やレストランの本が出たときは、刺激をもらっているお礼も兼ねて買うようにしています。無料で情報が入る時代、少しでもお礼ができたらと。
略歴:栃木県生まれ。県内の高校を卒業後、アート・インスティチュート・オブ・シアトルで料理を学ぶ。シアトル市内のフランス料理店やスペイン料理店で経験を積むが、日本に一時帰国した際に蕎麦の製粉・製造にのめり込み、日本の蕎麦屋で経験を積んで2012年に再渡米。2013年に開店したレストラン(2017年閉店)で共同オーナー兼シェフを務めた後、2017年10月に開店した蕎麦と季節のてんぷらの専門店 『Kamonegi(かもねぎ)』 は食専門サイト『Eater Seattle』の2018年の最優秀レストランに選ばれるなど高評価を得ている。米国の料理界のアカデミー賞と言われるジェームズ・ビアード賞のノースウエスト部門最優秀シェフにも複数回ノミネートされている。
・エピソード#18を聴いてみる。
・インタビュー「アメリカに日本の蕎麦を伝えたい」
・日本酒とオリジナルの発酵食品を堪能! シェフ・相馬睦子さんの『般若湯』
エピソード#19 Back To School! 医療関係のお仕事をしているお母さんたちの一年半。医師/ともこさん
『Sing, Unburied, Sing』by Jesmyn Ward
『The Round House』by Louise Erdrich
この二冊の共通点は、世代を超えたトラウマを家族で立ち向かう姿を描いているところです。不思議なことに、主人公はどちらでも13歳の男の子、しかも共有の名前 Joseph こと “Joe” と “Jojo” です。どちらのストーリーもヘビーですが、キャラクターのパワーと、著者の強烈な表現力で、あっという間に引き込まれました。自分が直接関わっていないと historical trauma を深く理解するのは難しいですが、このストーリーを通して、現代に続くその複雑で多大な破壊力とそれを生き抜く人間の力と家族の絆の強さを感じました。Toni Morrison が好きな人は、この本が好きかと思います。
『Know My Name』by Chanel Miller
ニュースになって、ちょっと遅れて読んだ一冊。レイプ事件の犠牲者自身の回顧録なので、重くてきっと読みにくいだろうと避けていましたが、彼女の視点や語り方は親しみやすく、あっという間に読み終わってしまいました。性被害を受けた経験、その経験をプロセスする課程を一緒に体験する気持ちで読みました。フェミニストの方は好きかと思います。
往年のおすすめ本 『Americanah』
by Chimamanda Ngozi Adichie
ナイジェリアからアメリカに移住した主人公 Ifemelu の視点は、日本人の私とは異文化でありながら共感できるところが多くて感動しました。彼女が祖国のナイジェリアに戻った時にそこを 異国に感じる複雑な気持ちの描写は、国や文化を超えて起こるアイデンディティクライシスそのもののよう。自分の国を離れ、異国へ移住した人たちは好きかと思います。
おまけ:25年間をあけて読んで楽しんだ一冊 『The Joyluck Club』
by Amy Tan
高校生の時に初めて読んで、わりと印象が薄かった一冊。なぜかまた読んでみようと思って手に取ったら、すごく面白くなっていました。中国人女性4人とそれぞれのアメリカ育ちの娘の関係が生き生きと描かれています。高校生の時は明らかに娘の視点で読んでいましたが、今は母親の視点になっている自分に気付いて、かなり深みが出てきたのでしょう。異国で子どもを育てている人は好きかと思います。
略歴:米国マサチューセッツ州で幼少時代を過ごし、日本に帰国して大学を卒業後、日本での初期研修、米国の大学メディカルセンターでのレジデンシーとチーフレジデントを行う。医学教育修士課程とファカルティデベロップメントフェローシップを終え、現在はシアトル市内の大学医学部で家庭医療の准教授、家庭医として勤務。
エピソード#20 大人のじぶん探求部 Tapestory タペストリー』渡辺佑子さん

『かみはこんなにくちゃくちゃだけど』
ヨシタケ シンスケ作・絵
ほっこりする、ゆるゆると明日も頑張ろうという気持ちになれる。子育てや介護で毎日息つく暇もない人、仕事はあまり好きじゃないけどどうしたらいいかわからない人、大事なものを失くして次はどうしたものかと悩んでいる人 子供が大きくなってきてもうなかなか絵本は読まなくなったなぁとちょっと寂しく思ってるそこのあなた (と私)におすすめ。
略歴:東京都出身、シアトル在住。お茶の水女子大学附属高校、オレゴン州立大学経済学部卒。ハーバード大学ケネディ行政大学院国際開発行政学修士。卒業後、国際協力銀行(JBIC)で投資銀行業務、国際協力機関(JICA)で東アフリカ民間セクター開発案件等に従事した後、米国ビル&メリンダ・ゲイツ財団で日本およびアジア太平洋州の政府関係渉外を担当。現在は、主にシアトルを拠点とするスタートアップやグローバル企業にコンサルタントとして勤務。ブロックチェーンや機械学習など、先進デジタルテクノロジーを活用したプロダクトやプログラムのマネジメントに携わっている。海外とつながって暮らす女性のための部活動『大人のじぶん探求部 Tapestory』の共同設立者。
・エピソード#20を聴いてみる。
・シアトルのスタートアップ取材シリーズ
・大人のじぶん探求部 Tapestory
エピソード#21 アーティストの太田翔伍さん「アーティストとして感じるアメリカの変化とは?」

村上龍の『オールド・テロリスト』、村上春樹の『国境の南、太陽の西』が唯一読んだ最近の本。『オールド・テロリスト』は長いストーリーなので、アメリカ~日本間の飛行機で読めるのでお勧めで す(笑)。いつも紀伊國屋で、「スタッフのおすすめコーナー」から適当に買いあさっっているので僕の お勧めはかなり気まぐれだと思います。
妻から最近貰ったギフトで、城一夫の『日本の色のルーツを探して』という本は、日本の文化、歴史と 共に色について再勉強できるのでアート系の人、特にアメリカに住んでいる方にお勧めです。意外と知らなかった自分の国の色の歴史を色別に勉強できます。
往年のおすすめは、中島らもシリーズもありますが(20~30冊持ってます)、やっぱりパウロ・コエーリョの『The Alchemist』です。壁画の仕事で毎年他の街や州に出張があるのですが、結局新しい本を 買う暇もなく、鞄に入れているのはこの本です。旅行や冒険好きの方のファンは多いと思います。何回読んでも飽きませんし、毎回ドキドキさせてくれます。大きなプロジェクトの前は心配になることが今で もありますが、この本は少し勇気を与えてくれます。いつか自分の子供にも読んで欲しい一冊です。
略歴:日本の高校を卒業後、アイダホ大学でアートを専攻。2005年の卒業と同時にシアトルのデザインスタジオ Modern Dog Design Co. にインターンとして採用され、1年後に正社員に。2012年11月に Tireman Studio として独立し、多方面で活躍している。三児の父。
・エピソード#21を聴いてみる。
・インタビュー「枠にはまらない、自分のスタイルを」
エピソード#22 ITエンジニア・今崎憲児さん 「子どもたちにコンピュータサイエンスを英語で教える ことへの思いとは」

『Atomic Habits: An Easy & Proven Way to Build Good Habits & Break Bad Ones』
by James Clear
著者ジェームズ・クリアの Atomic という考え方に魅了されました。Atomic とは小さくて、それほど努力を要しなくても、Habitが継続できることです。また、Rewardを結びつけることで、始めることが楽しみになります。三日坊主で良い習慣が長続きしない人、悪い習慣を断ち切れない人におすすめです。
略歴:神戸市生まれ、熊本県育ち。九州大学情報工学科修士課程修了、カールトン大学コンピュータサイエンス PH.D. 卒。シアトルには2004年から在住。その間、Amazon と Google でさまざまな職種を経験。現職は Google のテストエンジニア。現役エンジニアが子どもたちに英語でコンピュータサイエンスを教える Seattle IT Japanese Professionals (SIJP)を共同運営している。
・エピソード#22を聴いてみる。
・エッセイ「コンピュータ教育プロジェクト」
・インタビュー「日本の子どもたちに ”世界はつながっている” と実感してもらえれば」
エピソード#27 「日本からの移民の歴史を伝えることの意味」ワシントン州日本文化会館の中村有理沙さん

『春にして君を離れ』
アガサ・クリスティ作
原題:Absent in the Spring
往年のおすすめ本。作品の主人公は、いわゆる「勝ち組」のご婦人。バクダッドからイギリスに戻る途中で足止めされ、あ まりに暇なので自分のこれまでの人生を振り返る。そして家に着く。ただそれだけの話。物語の主題 は、ひたすらに自己反省。今までの自分の行動や言われた言葉を思い返して、私がしてきたことは 本当に正しかったのだろうか?と考え始める。5日の振り返りを経て帰宅した主人公は、果たして自 分を変えることが出来たのか?ぜひ見届けてほしい。思わぬ暇ができたときにおススメ。そしてあなたの人生を振り返ってみてもいいかも。旅路で足止めされた時にこの本を読んだら、最もスリルがあるでしょう。
略歴:東京工業大学の社会工学科(当時)で学ぶ。2013年にワシントン大学大学院のランドスケープ・アーキテクチャ学部でコミュニティデザインを学ぶために渡米。2016年に卒業後、翌年にワシントン州日本文化会館(JCCCW)に就職し、日本の文化と日系の歴史を伝えるプログラムの広報・企画運営を担当。個人でもグラフィックデザインのプロジェクトを手掛けている。
・エピソード#27を聴いてみる。
・インタビュー「見えづらい日系移民の歴史を伝えたい」
エピソード#28 マレーシア父子留学 株式会社ドロップ取締役・篠田厚志さん

『Dr. Stone』という科学漫画はとてもおすすめです。これがもとで、子どもたちが科学に興味を持ってくれました。
略歴:大阪生まれ。大阪府庁に入庁し、12年間人事・財政の担当として従事。29歳で食道粘膜下腫瘍を発症したことを機に、父親としてキャリア・ライフデザインを見つめ直し、大阪府庁を退職。子育て支援を行う NPO法人ファザーリング・ジャパン関西を設立し、理事長として子育て支援に関するイベントや企業での研修・コンサルティングを行う。2020年に関西を拠点にSDGsコンサルティングや研修サービスを提供する株式会社 Drop に入社し、人事取締役として社内外の組織開発と人事コンサルティングを担っている。2022年からマレーシア在住。
・エピソード#28を聴いてみる。
・「この日が一番刺激的だった!」 NPO 法人ファザーリング・ジャパン関西 シアトルのお父さんたちとミートアップ