今年は、シアトルと神戸の姉妹都市提携65周年。
シアトルからブルース・ハレル市長をはじめとする総勢75名の訪問団が神戸を訪問することになり、神戸出身で姉妹都市協会メンバーの私にもお声がかかりました。
神戸での初日、メリケンパーク・オリエンタル・ホテルで開催された、神戸市主催のシアトル訪問団歓迎レセプションの様子をお届けします。
ちなみに、メリケン・パークの「メリケン」とはアメリカのことで、漢字で書くなら米利堅。開国後に作られた外国人居留地の西端に初代の米国領事館があったことに由来しています。
シアトルと神戸が姉妹都市になったのは、1957年。以来、市民が中心となり、数ある姉妹都市関係の中でもとても活発な関係が続いています。
先月神戸からシアトルを訪れたばかりの久元喜造市長、2017年に市議会議長として神戸を訪れたシアトルのハレル市長らがスピーチを行い、両都市の市民レベルでの交流が活発なことが、教育・文化・ビジネス・政府間の交流の活性化につながっていると称えました。
また、タコマを拠点に活動しているネイティブ・アメリカンのアーティスト、ショーン・ピーターソンさんが、両市の友好のために、新しいトーテムポールを制作することを発表。1961年にシアトル市民の寄付によって制作された初代トーテムポールは、1961年に市役所脇の花時計広場に立てられましたが、老朽化が理由で2015年に撤去され、神戸市立森林植物園に完成した『シアトルの森』に移転されました。現在は同園内の「スポーツ広場・萩の小径入口」で、伝統的な習わし通り、時間をかけて土に還るようになっています。ショーンさんは新しいトーテムポールのアートを公開。今後、姉妹都市協会では、ペイントする工程に参加できるかもしれません。
私の隣の席は、神戸のパティサリー『モンプリュ』のオーナーパティシエの林さんでした。席を決めた人は私が林さんのファンなのを知っていたので、そのようにアレンジしてくれたのでしょう。
滞在中は、バイオテクノロジーや鉄道、都市計画や環境保護などに関連した神戸企業、ワシントン大学と提携している神戸大学など、さまざまな場所を訪問しました。また、神戸シアトル姉妹都市協会によるアットホームな歓迎会、姉妹都市の交流活動を行っている人とのカラオケ、市内散策など、毎日盛りだくさん~!
中でもユニークなのは、シアトルと神戸のスモールビジネスの交流プログラムが行われていることです。
- 今回の訪問団の滞在中、シアトルの人気クッキー専門店 『Hello Robin』 のオーナー、ロビンさんがクッキー作りの実演を行い、市民が参加。神戸の人気パティスリー『モンプリュ』のオーナーの林さんも参加し、トークを行いました。
- シアトルにある 『Lucky Envelop Brewing』 と神戸にある六甲ビールが、新しく姉妹都市ビールを開発中。
- シアトルのコーヒー文化をけん引してきた 『Espresso Vivace』 オーナーのデビッドさんが、神戸の萩原珈琲と、12月にオンラインでコーヒーセミナーを行います。
今後もさまざまな活動が行われる予定なので、ご興味のある方はぜひ下記の公式サイトをご覧ください。
シアトル・神戸姉妹都市協会:www.seattlekobe.org
神戸シアトル姉妹都市協会:kobeseattle.com