航空機が誤って滑走路で衝突する事故を防ぐ技術が運用テスト中です。このニュースは、6月11日付のシアトル・タイムズの一面に掲載されました。
この重要なプロジェクトを率いるのは、Honeywell 社の航空エンジニア・石原康雄さん。以前、ジャングルシティで留学生によるインタビューシリーズにも登場してくださった方です。
航空機が誤って滑走路で衝突する事故を防ぐため、石原さんのチームは数百万の飛行データを収集し、新しい技術『Surf-A』(Surface Alertの略)のソフトウェアアルゴリズムの精査に何年もかけて開発しました。
現在、『Surf-A』は運行テストの段階にあり、製造から42年目のボーイングB757型の試験用飛行機に実装され、石原さんご自身もパイロットと共に乗って世界各地の空港を飛び回っています。
Honeywell 社は『Surf-A』の完成まで12ヶ月〜18ヶ月と見ているとのことですが、この技術が認証されれば、航空会社は既存の飛行機のシステムにアップロードすることで、簡単にインストールできるようになるそうです。
それには、航空会社が費用を負担して既存の機材にインストールすることや、航空機メーカーが新造機にインストールすることが求められるとのことで、これまでにアラスカ航空やボーイング社にデモンストレーションを行ないました。
この記事では、米国の空港で「滑走路侵入」(runway incursions)と呼ばれるニアミスは昨年だけで12件発生し、2022年のわずか2件から大幅に増加していることにも触れられています。
大変な事故を防ぐための新技術、完成した暁には早く実装してもらいたいですね。
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