シアトルは、スターバックスが創業した街。パイク・プレース・マーケットにある1号店は、今も観光客が行列する人気スポットです。ここでは、その1号店とあわせてシアトルで行っておきたい、スターバックスのファンの方におすすめの店舗をご紹介します。
1. スターバックス1号店
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シアトルの観光名所、パイク・プレース・マーケットにある、スターバックス1号店。1971年に当時使われていたロゴ(胸を露出した人魚の下半身の魚部分が左右に分かれているリアルな絵)を掲げています。小さな店舗なので座る場所はなく、ドリンクやお土産を買うだけですが、いつも観光客でごった返しています。この店舗でしか販売されていないマグカップなどはお土産に人気です。
コーヒー焙煎会社として3人の創業した1971年当時の店舗は、「1号店」と呼ばれるこの店の数ブロック北、2000 Western Avenue にありました。
2. リザーブ・ロースタリー&テイスティング・ルーム
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希少価値のある高級コーヒー豆のライン 『スターバックス リザーブ®』 の焙煎工場を中心に備えたリザーブ®・ロースタリー・アンド・テイスティング・ルーム。2014年12月にオープンした、巨大資本を投じて高級志向の市場拡大を目指す、新しいスターバックスの旗艦店です。
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巨大な焙煎機から出てくる焙煎されたばかりの豆を見たり、焙煎機からチューブを通ってきた豆がザラザラとサイロの中に落ちていくのは、見ているだけで楽しいもの。ドリンクは一つ一つ丁寧に作られ、食器やサービスにも高級感が感じられます。
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2017年末には店内にイタリアのミラノ発の人気ベーカリー、『プリンチ』 が米国1号店を開店。いつでも焼きたてのパンや軽食、デザートが食べられるようになっています。
3. スターバックス本社&リザーブ・ストア
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スターバックスの本社は、ダウンタウン・シアトルの南に隣接するソードー(Sodo)地域にあります。シアトル・シーホークスとシアトル・サウンダーズの本拠地ルーメン・フィールド(旧センチュリーリンク・フィールド)、シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park の南にあたります。
建物の最上部にはスターバックスのロゴにある人魚の顔が半分見えた状態のものが設置されているのが目印です。建物自体は1912年に Union Pacific Railroad が建設したもので、スターバックスは1997年に入居しました。
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1階には、リザーブ・バー、イタリアのミラノ発ベーカリー 『プリンチ』、そしてさまざまな商品を販売するマーケットプレースが一体になった「リザーブ・ストア」の1号店があります(2018年2月開店)。希少価値の高い少量生産の豆を使った「リザーブ」のさまざまなドリンクはもちろん、焼きたてのパンなどの軽食が味わえます。
なお、8階にあったギアストアは閉店しており、再開は予定されていません。ギアストアがあったところは、社員とそのゲストがモバイルアプリで注文したドリンクを受け取るショップになる予定です。
5. コロンビア・タワー40階
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シアトルの高層ビル、コロンビア・タワーの40階に2006年にオープン。オフィスビルながら広々とした店舗です。メニューは他の店舗と変わりませんが、シアトルのダウンダウンから高速道路 I-5を挟んで東側、レイク・ワシントンの湖面が少し、そしてカスケード山脈を見ることができます。窓際の席にすわれたら最高ですね。
73階には有料の展望フロアがあります。詳しくはこちら。
6. コロンビア・タワー1階
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4th Avenue と Cherry Street の角にある店舗。もともとハワード・シュルツ氏が1987年にスターバックスを買収する前年の1986年に開店したオリジナルの店 『Il Giornale』でしたが、その後、スターバックスと合併し、101号店として現在も利用されている歴史ある店です。
7. ワシントン大学 スザロ図書館
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ワシントン大学のレッド・スクエアと呼ばれる広場に面し、荘厳な雰囲気をかもしだすスザロ図書館(Suzzallo Library)。Business Insider による「全米で最もクールな大学図書館16」に選ばれ、映画 『ハリー・ポッター』 に登場するホグワーツ魔法魔術学校を彷彿とさせることでも知られています。特に、英ガーディアン紙が「米国で最も美しい図書館」に選んだ読書室は必見。
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その中に2017年半ばにオープンした店舗がこちら。図書館の元々の雰囲気をいかし、木を多用したあたたかみのあるインテリアが特徴となっています。
8. ワシントン大学 コーヒートラック
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ワシントン大学では、夏学期のみ、スターバックスのコーヒートラックが営業しています。場所は法学部図書館横(William H. Gates Hall)です。天気のいい夏は、芝生でゆっくりコーヒーを味わうのもいいですね。
9. コンテナを再利用した店舗
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シアトルのバラード地域にあるコンテナを再利用したドライブスルー。原材料や商品の輸送に使用しているコンテナを廃棄するのではなく、再利用するデザインをと、2011年にタクウィラ市にコンテナを再利用した最初のドライブスルーがオープンしました。2014年にはシアトルのバラード地域の15th NW と 53rd NW の角にもオープンしています。
9. アイスリンクを見ながらコーヒーが飲める店舗
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シアトルのノースゲートに2021年にオープンしたザ・クラーケン・コミュニティ・アイスプレックスの中にあるカフェ。地域の経済活動を活性化するため、スターバックスが2025年までに100店舗の開店を予定しているコミュニティ・カフェの一つです。スターバックスの通常の店舗のようなインテリアではありませんが、アイスリンクに面した店舗はシアトルではここだけです。
建物内には北米プロアイスホッケーNHLのシアトル・クラーケンの本部とトレーニング施設があり、地域住民が参加できるアイスホッケーやスケートのクラスも提供されるアイスリンクが中心の施設なので、カフェのある2階は特にスターバックスらしい内装にはなっていませんが、窓から NHL サイズのアイスリンクが見渡せるようになっています。同じ階にはクラーケンのチームストアやレストランもあります。