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シアトル留学生カフェ探訪 第65回 『Belle Epicurean』

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皆さん、こんにちは!彩乃です。

小百合さんからのご紹介の通り、先月、友人の結婚式に出席しました。アメリカの結婚式というと、花嫁の着る白以外の色で揃えたドレスを着て結婚式を盛り上げるブライズメイド(Bridesmaid)たちの、統一感のある華やかなイメージに憧れていましたが、まさにそのイメージ通り、ブライズメイドはお揃いのマルーンレッドのドレスに、花婿側のグルームズマン(groomsman)たちもお揃いのスーツに身を包んで新郎新婦を引き立て、素敵でした。

また、驚いたのが、挙式会場が教会や結婚式場ではなく、広いファームだったことです。結婚式仕様にきれいな装飾とライトアップが施されていて、緑に囲まれた絶好の写真スポットも屋外に広がっていました。友人に聞くと、ファームで結婚式やおしゃれなイベントを行うことは一般的なんだとか。最初はまったく想像できませんでしたが、確かに十分なスペースもありますし、賢いビジネスだなと思わず感心してしまいました(笑)。

そもそも同年代の結婚式に参加すること自体初めてだったので比較するのは難しいのですが、日本の結婚式にはないであろう全員参加型のダンスタイムなども体験でき、貴重な思い出となりました。

それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』 第65回のスタートです。

Belle Epicurean

6月のテーマはベーカリーカフェということで、今回ご紹介するのはフレンチ・ペイストリーをコーヒーとともに楽しめる『Belle Epicurean』です。私がお邪魔したのは高級住宅街のマディソンにある2号店。1号店はシアトルのダウンタウンにあります。

Belle Epicurean

黒が基調の外観とは異なり、一歩足を踏み入れると、大理石の用いられた大きなカウンターと蜂のロゴが印象的な、白が基調の明るい空間が広がっています。ショーケースには共同オーナー兼ベーカーのキャロラインさんが手掛けるマカロンやケーキ、ペイストリーがずらり。

「ベル・エピキュリアン」は、「食べ物を見つけ楽しむ人」という意味。キャロラインさんは共同オーナーで夫のハワードさんとフランスの料理学校『Le Cordon Bleu Paris』で出会い、生まれ育ったシアトルで起業しました。

Belle Epicurean

まず私がオーダーしたのは、こちらのモカ。キャロラインさんこだわりの自家製チョコレートソースが使われています。おすすめのエスプレッソ・ドリンクは、このモカとカプチーノだそう。コーヒーの苦みがしっかり感じられるものの、ほどよい甘さが絶妙なおいしさでした。

Belle Epicurean

ブリューコーヒーとドリップコーヒー、エスプレッソマシンはすべてシアトルのロースター 『Fonte Coffee Roaster』のものを使っています。

Belle Epicurean

モカと一緒に注文したのは、こちらのアプリコット・クロワッサン。同店では最近追加したフレンチ・ピスタチオ・クロワッサンがよく売れているとのことでしたが、私は一番人気という定番にしました。

温めてもらったあとも外側がしっかりパリパリで、中はしっとりジューシー。クロワッサンが大好きなこともあって、ほとんど一瞬で平らげてしまうほどのおいしさでした。

Belle Epicurean

今の主力品はクロワッサンだそうですが、ブレックファーストには、お店を始めた当初メインメニューとなっていた、写真のショーケース上段右側に陳列されているようなブリオッシュ・バンズもおすすめだそう。

ランチには、これまでメニューから消えることなくずっと愛され続けている、ハムとチーズのシンプルなバゲットサンドイッチが人気です。

Belle Epicurean

デザートにはココナッツケーキがおすすめ。キャロラインさんの作るマカロンとココナッツケーキは雑誌 『Seattle Met Magazine』 に「シアトルのベーカリーで一番」、と評されたそう。

Belle Epicurean

お話を伺った共同オーナーのハワードさん、キャロラインさんのご夫妻。

お店のロゴは、ご夫婦の出会いの地に関連した何かを使いたいと、南フランス・プロヴァンスのシンボルである蜂をあしらったものにしたとのこと。フランスで一緒に過ごした時間を大切にしていることが伝わってきます。

シアトルのダウンタウンに1号店をオープンしたのは、2005年。ビジネスマン向けで、お客さんの回転がはやく、迅速なサービスが特徴です。

2012年にオープンしたマディソンの2号店は、近くのマディソン公園やワシントン・パーク
植物園周辺を散策する人が来店することが多く、ネイバーフッド・カフェという感じ。店内でゆっくり過ごせるよう、テラス席や新聞なども用意されているところに細やかな心遣いを感じました。

どちらのお店でも同じメニューをそろえているそう。また、ケータリングのサービスもあるので、イベントにもよさそうです。

Belle Epicurean

また、店内を見渡した際にふと気になって質問したのは、店内の壁に掛けられている写真。キャロラインさんとお子さんのイザベルちゃんがペイストリーを作っているところを撮影したものなのだそうです。

Belle Epicurean

ハワードさんによると、4人いるお子さんのうち他の3人は店内に写真が飾られることを恥ずかしがったので、イザベルちゃんのみとなったそうです。ほほえましい撮影秘話ですよね。

Belle Epicurean

こちらがお店奥に続くドアから出たところにあるテラス席。心地よい晴れの日が続く今頃から夏にかけて、まったりするにはピッタリです。

Belle Epicurean

こちらはカフェの入口から向かって左手にあるプライベートのイベントスペース。ワインテイスティングやビュッフェなど、最大25人規模のイベント会場として使うことができます。

イベントがない時には自家製のパッケージ商品とワインのショールーム兼マーケットとして営業しています。ワインがずらりと並べられた棚は圧巻。ワインには詳しくないのですが、フランスで料理を学んできたお2人が選ぶワインならこだわりのものをそろえているような気がします。

Belle Epicurean

家族思いのご夫婦が営む『Belle Epicurean』。近いうちにシアトルのダウンタウンの店舗も訪れてみたいと思います。

Thank you for a great time and coffee!

次は、もうすぐやってくる最終試験に向けて猛勉強中の香織さんです。

Belle Epicurean
3109 East Madison Street, Seattle(地図
【席数】 店内約35、テラス約20
【公式サイト】www.belleepicurean.com
【WI-FI】あり
【電源】席によってはあり

関根彩乃

関根彩乃(Ayano Sekine)
埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科を1年間休学し、シアトルに留学中。韓国でおしゃれなカフェ探しに夢中になってから、カフェとおいしい食べ物屋さん巡りをすることが旅行の醍醐味に。これまで韓国や上海、台湾、ベトナムのダナンなどアジア圏のカフェを訪れたことがある。

掲載:2019年6月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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