皆さん、こんにちは!彩乃です。
時がたつのははやいもので、留学が終了し帰国するまで残り、約1ヶ月となってしまいました。思い残すことのないように、ためらわずに新しいことにチャレンジしたり、これまでとは違った場所にも足を延ばしてみたりと、シアトルにいる間にしかできないことをたくさん経験し、吸収してから日本に帰りたいと思う今日この頃です。
小百合さんからのご紹介の通り、先月はエバーグリーン・スピードウェイで行われたフォーミュラ・ドリフトのイベントに行ってきました。会場では日本語がプリントされたTシャツがたくさん売られていて、ドリフトが日本発の文化であることやアメリカで人気があることを初めて知りました。
また、T シャツだけでなく、会場では日本車がたくさん展示されており、日本の車の部品メーカーやガソリンブランドなどがブースを開いてキャンペーンをしていました。これまでシアトルで開催されたいくつかの日本文化発信のイベントにボランティアとして参加してきましたが、車産業や技術力、あるいは車のイベントが文化として紹介されていたイメージはあまりありませんでした。なので、特に以前は意識したことがありませんでしたが、これも一つの日本文化なんだと実感し新たな視点からとらえることができて興味深かったです。
それでは『シアトル留学生カフェ探訪』 第72回のスタートです。
今月は、シアトルのダウンタウンから少し離れた「郊外のカフェ」をテーマにご紹介していきます。
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今回私が訪れたのは、シアトル・タコマ国際空港から北西に車で10分ほどのビュリエン市にあるカフェ『Burien Press』。向かい側はスタイリッシュなビュリエン図書館と公園 『Town Square Park』という、解放感のあるロケーションです。
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店内は、木のあたたかさが至る所に感じられる、白を基調とした明るい雰囲気。
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おすすめのメニューは、Twinbook’s Cold Brew Mocha と Espresso Tonic + Orange だと教えてもらいました。また、写真左下にあるのはビールのバーで、今年の6月に導入したそうです。
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カフェにお邪魔した日はとても天気がよく暑かったので、さっぱりとしたものがいいかなと思い、おすすめの中でも Espresso Tonic + Orange をオーダーしてみました。
炭酸水とエスプレッソが二層になっていて、名前から想像していた以上にとても涼しげで暑い日にぴったり。オレンジの風味が効いていて、エスプレッソの苦みと炭酸のはじける感覚が爽やかな気分にさせてくれます。
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エスプレッソマシンにはお店のロゴである雫のマークが入っていてかわいいですよね。コーヒー豆はウエスト・シアトルにお店のある『Olympia Coffee Roasting』 のものが使われています。店頭でコーヒー豆を購入することも可能です。
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「淹れ方がすごくおもしろいから見てほしい!」と、さきほどご紹介した Espresso Tonic + Orange を淹れる様子を気さくに披露してくれたジェシーさん。他のカフェに負けない魅力を聞くと、地域に密着しているカフェの環境に加えて、一緒にこのお店で誇りを持って個性を活かしながら働くスタッフだと教えてくれました。
取材中も、他のバリスタさんが声をかけてくれたり会話に参加してくれたりする場面があり、アットホームな雰囲気はスタッフの仲の良さからくるのかもしれないと思いました。フェイスブックやインスタグラムなどでメニューだけでなくカフェのメンバーを紹介する投稿があったことにも納得。SNS でスタッフを紹介している他のカフェはあまりないですよね。
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ジェシーさんにおすすめされて、コーヒーと一緒にこちらの Kouign Amann(クイニーアマン)もオーダーしてみました。ペイストリー類はシアトルの老舗 『Macrina Bakery』 とオリンピアの 『Left Bank Pastry』 から毎朝仕入れているそうです。
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『Burien Press』 という名前の由来は、コーヒーショップになる以前は新聞社があったところだからとのこと。カフェがオープンしたのは10年前ですが、現在のオーナーになってからは6年目です。
この写真のロゴは昔のものをそのまま使っているそうで、カフェのロゴは昔のロゴの名残りを大切にして新たにデザインされたもの。店内のメニュー左上やエスプレッソ・マシンにも使われています。ジェシーさんは「雨の街にぴったりで好き」と話してくれました。
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テイクアウトで注文する際に淹れてもらうカップに入っているロゴとお店の名前はすべてスタンプで押されています。店頭で売られているTシャツはそのスタンプを活かしたデザインです。
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地元のお客さんが多い中で、特に近くには Highline College をはじめとして学校が多く、学生にも人気があるそうです。また、お店の目の前に図書館と公園があることから、そのついでに立ち寄るお客さんも多いのだとか。
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店内に飾られているアートは月ごとに変わります。作者と値段が作品の下に表示されており、気に入った作品が見つかった場合購入することもできます。シアトルにあるカフェは地元のアーティストとコラボして作品を展示することがよくあると以前聞いたことがあったのですが、実際に自分が取材するカフェのなかでは初めてだったので、新鮮でした。
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店内からつながるドアを開けると、ウッドデッキの大きなテラスがひろがっていて、心地のよいプライベート空間となっていました。
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テラス席には大きなウォールアートがあり、店内だけでなく外でもアートを楽しめます。
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カフェの店員さんたちの人柄が織りなすアットホームな雰囲気とユニークなドリンクメニューが魅力の『Burien Press』。シアトル・タコマ国際空港を利用する際などに少し足を延ばしてみてはいかがですか?
『シアトル留学生カフェ探訪』3期生として、私がみなさんにカフェをご紹介できるのも今回で最後となります。約半年間あっという間に過ぎてしまって名残り惜しいですが、この活動を通して新たな発見や出会いがたくさんあり、とても貴重な経験となりました。ありがとうございました。
Thank you for a great time and coffee!
次回は帰国間近ということで、カナダのバンクーバーに遊びに行ってきた真美さんです!
Burien Press
423 SW 152nd Street, Burien(地図)
【席数】 店内約30 / テラス約20
【公式サイト】www.facebook.com
【WI-FI】あり
【電源】席によってはあり
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関根彩乃(Ayano Sekine)
埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科を1年間休学し、シアトルに留学中。韓国でおしゃれなカフェ探しに夢中になってから、カフェとおいしい食べ物屋さん巡りをすることが旅行の醍醐味に。これまで韓国や上海、台湾、ベトナムのダナンなどアジア圏のカフェを訪れたことがある。
掲載:2019年8月