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シアトル留学生カフェ探訪 第28回 『Fika House Kafe』

みなさん、こんにちは!美羽です。

アメリカ生活も残り1か月を切り、やり残したことはないか考えを巡らせていたところ、ワシントン州のお隣、オレゴン州にあるポートランドが、US News の Best Place to Live ランキング2018年版で6位に選ばれていることを知りました。シアトルからバスで片道2時間半ということで、急遽日帰り旅行を決行!

Fika House Kafe

車が少なく、街路樹もたくさんあるポートランドのダウンタウン。何十年もかけて市民の話し合いによって造られたこの街は暮らしの工夫にあふれていて、とっても素敵でした。世界中の都市がポートランドを見本にしたまちづくりを行おうとする理由がわかった気がします。

さて、第20回のカフェブログにて、運動不足という話をしました。インターンシップが始まり、さらに家と会社の往復のみの毎日。運動する機会どころか、お出かけする機会も減っていることに寂しさを感じ、最近は家からインターンシップ先のオフィスまで徒歩で通勤するようにしています。

少し気温の低い朝早くに家を出て、途中カフェなどで休憩がてらゆっくりして、またオフィスまで歩く。街路樹が多い道を歩いているので、涼しくてとても気分が良いです。

そんな生活を繰り返す中で、休憩するカフェを散策することがまた増えました。最後のブログとなる今回は、新しいお気に入りのカフェをご紹介します。

それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』 第28回スタートです!

今回ご紹介するのは、ベルビューのダウンタウンにある『Fika House Kafe』。近代的なデザインのビルの1階にあるカフェです。

店内は電灯が控えめに灯されており、白色を基調としたインテリアと大きなガラス窓から差し込む太陽の光が、ふんわりと落ち着く空間をつくりだしています。

カバンを置いてキャッシャーへ向かうと、黒板に丁寧に書かれたメニューボードが出迎えてくれます。

こちらのカフェでは、契約農家からフェアトレードで仕入れている豆の他、今の時期は『Olympia Coffee』のプアオーバーや『Anchorhead Coffee』の水出しコーヒーも味わえます。

私はこの店のアイスラテ(16Oz)がとても好きで、この日も同じものを注文しました。グラスに注いでくれるので、ストローで飲むよりもさらっと味わうことができます。テイクアウトしてストローを使って飲むのとはまた違った感覚が楽しめます。

グラスに注ぐ前に、氷とラテをシェイカーで混ぜてくれるので、口当たりが柔らかくとても飲みやすくなります。また、ラテの味が濃いため、氷が解けて水っぽくなることもなく最後まで美味しくいただけます。

ベルギーワッフルも有名で、注文してから一つずつ焼いてくれます。表面はザクザクしているのですが、中はしっとりしていて、甘さもちょうど良く、ラテとの相性もばっちりでした。

初めて注文した時、この石板のようなお皿にびっくり。持ち運びしやすいようにデザインされていて、平らなのでナイフでワッフルを切りやすく、素敵です。我が家にもひとつ欲しくなりました(笑)。

自然光の入る空間づくりや手書きのメニューボード、ワッフルのお皿だけではありません。このカフェはインテリアにとてもこだわっていて、いろいろな工夫がみられます。特に素敵だと思った2つを紹介します。

まず一つ目に、写真奥に見える円形のカウンターは、店内にある大きな柱をいかしてつくられています。また、ガラスのある方は天井が高く、解放感も抜群。温かい太陽光を浴びながら、カウンターに座ってアイスコーヒーを飲みたくなります。

14席しかないこちらのカフェ、決して広くはありませんが、光や内装を上手く利用していて、むしろ落ち着いた「自分の家」みたいな温かさがあります。

二つ目はこのカフェのテーブル。脚に水道のパイプが使われています。とてもおしゃれでかわいいですよね。この写真を撮るために私があれこれ試行錯誤していると、「これ本物なのよ、かっこいいでしょ?」とオーナーが話しかけてきてくれました。

おいしいコーヒーで一息ついたら、ぜひテーブルの脚もチェックしてみてください。

先日訪れたポートランドのまちづくりでも感じましたが、創意工夫があふれる店内は楽しくなります。

こちらのカフェの名前「Fika」とは、「友人や家族など、気心知れた仲間と自由にコーヒーを楽しみながらおしゃべりすること」を意味するスウェーデン語だそうです。

入口とカウンターが近く、入口に入るとすぐ『Hi!』と声をかけくれ、自然と会話が始まります。笑い声や楽しそうなおしゃべりが混じる素敵なBGMを聴きながら、カフェにいる全員と時間を共有しているような気分になれる、そんな雰囲気づくりが見られました。

さて、私が担当するカフェブログはこれが最後となります。多くの人の目に触れるような文章を書くのは初めてでしたが、毎回どうすれば最後まで楽しく読めるのか、どの方向から写真を撮れば美味しさが伝わるかなど、自分なりに工夫をしながら原稿を書く時間は、毎回とても楽しかったです。

趣味でしかなかったカフェめぐりやスリーブ収集が、このような形で誰かの役に立つ日が来るとは思ってもいませんでした。企画してくださった真洋さん、共に記事を練り上げてくれた仲間たち、全力でバックアップしてくださったジャングルシティの大野さん、快く取材を受けてくださるシアトルのカフェオーナーの方々、たくさんの素晴らしい方々に恵まれた留学生活でした。本当にありがとうございました。

そして、ブログリレー記事を楽しんで読んでくださった方々、SNS で記事をシェアしてくださった方々、カフェブログ読んでますと声をかけてくださった方々、たくさん応援していただきありがとうございました!

ブログ記事を投稿するときの緊張と、記事公開後に反応が返ってきたときの高揚感は今まで感じたことのない感覚で、シアトル生活の重要な経験のひとつとなりました。

最後となりますが、この1年間で集めたスリーブは計120枚になりました。最低でもそれだけカフェに入ったということですね。3日に1日カフェにいると考えると多い気もしますが、もっと遠くのカフェまで行ってみたかったです。

今後のシアトル留学生カフェ探訪もお楽しみに!

話が大きくそれましたが、ベルビューのダウンタウンに立ち寄ることがあれば、ぜひ Fika house kafeへ、足を運んでみてください。

Thank you for a good time and coffee!!

次は、この1年間の留学で、将来地元湘南でオープンするであろうカフェのイメージが仕上がってきた真洋さんです!

Fika House Kafe
298 106th Avenue NE, Bellevue(地図
【席数】14
【公式サイト】fikahousekafe.com
【Wi-Fi】 あり
【電源】 席によってはあり

興梠 美羽(Myu Korogi)
1996年、宮崎県宮崎市生まれ。実家は創業105年になるうどん屋を経営。幼いころから食とビジネスに興味があり、高校卒業後は関西にある大学の農学部に進学。現在は休学してIBPプログラムでワシントン大学に留学中。コーヒーをテイクアウトするともらえるスリーブを集めるのがマイブームで、基本的に TO GO(テイクアウト)で注文する。留学4ヶ月でコレクションは既に60枚以上。

掲載:2018年8月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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